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サンタっていつまで信じてた? 親と子のクリスマス秘話の画像はこちら >>

12月に入り、夜になれば街にはマライアキャリーが流れ、イルミネーションが輝き、世間はすっかりクリスマスシーズンです。クリスマスといえば、サンタクロース。

読者のみなさんもサンタさんからのプレゼントを楽しみにしていた時期があったのではないでしょうか。この記事では、サンタさんにまつわる、親と子の悲喜こもごものエピソードをご紹介します。



■絶対にバレてはいけない! 親たちの苦労



「北欧からやってくる」
「トナカイが引くソリに乗ってやってくる」
「煙突から部屋に入ってくる」



など、サンタクロースにまつわる逸話はたくさんありますが、もしトナカイのソリを引いて北欧から本当に来ていたら、どうやって海を渡って来たんだ? となりますし、煙突から部屋に入ったら不法侵入で毎年逮捕者が出ているはずだし、いまや煙突のない家に住んでいる家族のほうが圧倒的に多いです。



はたしてサンタクロースは、どうやってプレゼントを届けているのか。そこには、子どもたちの夢を壊さないようにがんばる親たちの涙ぐましい努力がありました。



■「サンタへのお願い」になぜ締め切りが?



筆者は、小学校高学年までサンタの存在を信じていました。信じていたというよりは、疑っても「サンタは絶対にいない」という証拠を押さえられなかったのです。



わが家では、まずクリスマスの2週間ほど前に母親から「何か欲しいものある? サンタさんにお願いする締め切り近いから教えて」と言われます。私は「締め切りがあるの?」と聞くと、「(サンタさん)この時期忙しいから」と。



どうやら、母はサンタさんのメールアドレスを知っていて、毎年、サンタさんにメールでお願いをするようなのでした。



■お父さんたちも負けてられない!



クリスマスイブの夜、私はサンタさんへの手紙に感謝を綴り、また、いろんな家にプレゼントを届けているからきっとお腹も空いているだろうと、手紙の横にみかんを添えてから寝ました。



そして朝、目覚めると、枕元に英字新聞に包まれたプレゼントが置いてあり、手紙には筆記体のメッセージが記され、隣には、きれいにむかれた後のみかんの皮だけが残されてありました。



当時の私は、英字新聞は海外でしか手に入らないものだと思っていましたし、筆記体の英語も日本人が書けるわけないと思っていたので、サンタの正体が両親であるなど一切の疑念も持っていませんでした。用意周到な両親の演出が光っていたように思います。



でも、いま思うと、なぜ北欧出身のサンタさんが、温暖な気候でしか育たないみかんの皮をきれいに手むきできたかに気を配るべきだったのかも知れません……。



■「信じていた派」のエピソード



信じていた方のエピソードは、やはり「親の演出」がキモになっていることがわかります。「サンタクロース」という存在にいかにリアリティを出すか、世のお父さん・お母さんたちは、子供たちの夢をどんな手を使ってでも守ります! そうした親たちの苦労の甲斐あって、Twitterには、以下のようなツイートがちらほら。



「私が小さい時はサンタさんと親と両方からプレゼント貰ってたから「いない」なんて発想無かったな 2個くれるなんて思わないじゃん普通」
「私小学五年生までずっとサンタさんいると思ってた。親の演出がリアル過ぎて。 『うち煙突ないから鍵開けて寝るよ、閉めないでね?』『ここら辺の家は大体11時くらいにまわってくるらしいからそれまでに寝な』 とか信じちゃうじゃん」
「子供の頃、クラスのみんながサンタの正体についてあれこれ言ってるときに、『まったく何をとんちんかんなことを!』と聞く耳も持たないほどその存在を信じていたのは、25日の朝は親たちの枕元にも同じようにプレゼントが置いてあって、パジャマのまま家族みんなで大喜びしてたからです」



■「正体知ってた派」のエピソード



一方で、「サンタの正体を早い頃から知っていた」という方もいるのではないでしょうか。Twitterには、親から衝撃の言葉を告げられた方もいました。



「サンタとか幼稚園の頃には親からそんなもんいないからおもちゃ屋に買いに行くぞって連れられてったわ」
「10歳くらいの時サンタさんていないんでしょ? 本当はお父さんとお母さんなんでしょ? ってニヤニヤしながら親を問い詰めまくったらそうだよって言われてその瞬間もうに二度とサンタさんを信じてた自分には戻れないんだって気付いて死ぬほど後悔して一週間あまり泣き暮らした」
「ホント今思い出しても腹立つけど5歳の時、酔った父が『お前には本当のことを言うがサンタなんていない。全部親がしている事だ。けど弟(当時4歳)には絶対言うなよ。

あいつ信じてるから夢を壊すようなことはするなよ』って言って爆睡。おかげで弟は中学までサンタ信じてたけど、5歳の私の夢返せよ」



子どもたちにとって年に一度のロマンが崩れてしまったときのショックはとても大きいようです。しかし、教育方針でサンタを信じさせないようにする親もいるなど、家庭によってサンタのエピソードもさまざまのようです。



■クリスマスが今年もやってくる



年に一度きりの夢ある行事。サンタクロースを信じ込ませようと、夢のある計画を演出するお母さんもかっこいいですし、ぼろを見せて子どもに感づかれてしまうお父さんも微笑ましいものです。



確かにクリスマスをどうとらえるかは、家庭によって異なります。子どもたちの幸福を願った素敵なファンタジーという見方もできれば、単なる欧米文化、宗教的行事の一つともとらえることができます。ともあれ、今年も多くの子どもたちが幸せなクリスマスを迎えられたらと祈るばかりです。



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