子供がまだ小さいのに周囲からサポートを得られないママは、かなりのストレスを抱えているものです。中には環境的に「子供を産む前から実家をあてにできないことはわかっていた」という人もいると思います。

しかし出産後、唯一の味方と信じていた夫が「まさかここまで非協力的だったなんて」と落胆する人もかなりの数のようです。



■妻を落胆させるフラリーマン



育児中の妻が夫にガッカリする理由のひとつに「期待を裏切られた」ということがあげられます。結婚前から夜勤や残業が多かった夫が手伝わない家庭より、「時間や精神的にもやれるのにやらない夫」がいる家庭の方が、妻のイライラが激しいようです。



・「夫の会社は定時上がりを推進しているため、少なくとも週に二回は夕飯前に帰ってくることができます。我が家は下の子が産まれたばかりで夫にはできれば上の子とお風呂に入って欲しいのですが、夫は帰宅途中に気になることがあると数時間帰らないことが多々あるフラリーマン。しかも突発的にどこかへ行ってしまうので、お風呂もごはんもどのタイミングでしていいのか振り回されてしまいイライラします。

『せめて帰宅が遅れるなら連絡して』といっているのですが、何度いっても忘れてしまうのでパパを待つ上の子もかわいそうです」



・「スポーツ大好きな夫。子供が産まれてからも週末はフットサルの仲間と一日中過ごし、家にいません。とはいえ、平日は仕事のあと自宅に直帰していると思っていたのですが、先日、定時にあがれる日はフットサル仲間と集まっていることを知ってしまいました。『仕事が忙しい』という言葉を信じ、一人で頑張っていたのに裏切られた気持ちでいっぱいになったというか…。その集まりには独身の女の人もいるようで、生活に疲れていない女性と過ごす方が楽しいんだろうな、と彼との結婚生活が虚しくなってしまいました」



本当に仕事が忙しいのであれば、妻たちもそんなに夫を責めません。しかし、二人の子供であるにもかかわらず自分一人が苦労している状況に、妻たちは落胆しているようです。



■フラリーマンは予防できる?



それでは、そんな非協力的な夫たちを矯正することはできるのでしょうか?フラリーマンたちの言い分を聞いてみました。



・「夕食前に帰ってこいと言われますが、毎日同じ時間に上がれるわけもなく、ちょっと遅れたら『食事中にタイミングが悪い』と妻に言われました。あとは、子供が寝かかっているタイミングで帰宅もNGと言われてます。『協力して欲しい』という気持ちはわかりますが、いわゆる『妻ルール』が多すぎて妻の思い通りにはこなせません。妥協してもらえると助かるのですが」



・「うちの子どもたちは完全にママっ子。ネットなどで『ママがいいみたい』と言うのはダメと聞いたので言わないように努力しているのですが、やっぱり妻のようにはうまくやれません。

昼間の空気感などがあるのは仕方がないですが、もう少し父親が入りやすい空間を作ってもらえるとうれしいです」



・「結婚前からお互いの趣味を尊重してきたのに、子供が産まれた途端、趣味を悪のように考えるようになった妻が寂しいです。確かに妻は趣味に時間を使えませんが、だからといってこっちまでゼロにしろというのも違うのでは。もう少し夫婦二人だったころのコミュニケーションを取れたら改善できるのにな、と思います」



一方的に妻からため息をつかれる夫たちにも言い分はあるようです。



■余裕がないときは外部の協力も必要



確かに、夫の行動を一方的に悪と取るのではなく、妻の願いや気持ちを話し合えれば状況は変わるかもしれません。とはいえ、日々の育児に疲弊している状況で「とても議論し改善するよう構築している場合ではない」という人もいるのではないでしょうか。



そんなときは夫育てや夫婦の改善などは後回しにし、外部サポートを頼ってみてはいかがでしょうか。

ベビーシッターさんや家事代行というと、どうしても贅沢・楽していると考えてしまう人も多いはず。しかし、実際は単発での依頼や、ファミリーサポートなどの公的支援もあるので、思っているより気軽に始めることができます。



自分以外の人に子供を預けたり家に人をあげることに抵抗があるという話もよく耳にしますが、一度利用した人の話を聞くと「再度利用したい」という感想が多く得られています。最初は戸惑う子供も、すぐに馴染みいい刺激になる場合も多いので、一人で頑張らず、適度に利用してみるのも一つの手ではないでしょうか。



■まとめ



仕事が忙しすぎて手伝えないわけではなく、まだまだ自分優先の夫にイライラしがちなママたち。自分は子供のことを最優先にしているのに、いつまでもフラフラできてしまう夫との間には溝が生まれがちです。

ただ、夫は夫で「妻がハンドリングする家庭の波に乗り切れていない」と考えていることもあるので、一度気持ちを聞いてみてもいいかもしれません。



子育てを一人で完結させることは並大抵のことではありません。夫や家族の協力が得られないのであれば、周囲に遠慮せず外部サポートを頼むなどして、自分や子供のストレスにならない方法を選んでみてはどうでしょうか。