最近、ネットショッピングなどで貯まったポイントを使って投資をする「ポイント投資」が注目されているのをご存知ですか?



日常生活では、さまざまな場面でポイントが貯まります。たとえば、TSUTAYAファミリーマートではTポイント、楽天市場で買い物をすると楽天ポイント、NTTドコモのdポイントなど、いろんなポイントが知らない間に貯まっています。



ポイント投資とは、クレジットカードや携帯電話の利用などで貯まったポイントを使って、株式や投資信託に投資ができるというポイント活用法なのです。ポイント投資のメリットとデメリットについて見ていきましょう。



■ポイント投資のメリット



現金の持ち出しがない

ポイント投資の最大のメリットは、現金の持ち出しがないところです。投資と聞くと、「難しそう」「怖そう」などのイメージが先行しがちですが、最もためらう理由になるのは、自己資金を使って投資するところではないでしょうか。



ポイント投資の場合は、クレジットカードカードを利用し、おまけでもらったポイントでの投資になります。そのため、投資したポイントが値上がりしたら得した気分になりますが、仮に値下がりしても自己資金での投資と違って、それほど損をしたと思わずにいれるところがポイント投資の強みです。



また、将来のために投資を始めたいと考える方にとって、自己資金を持ち出さずに経験や知識が得られるポイント投資は、一石二鳥のサービスだと言えるでしょう。



取り扱う会社によって取引条件は異なりますが、ポイント投資の最低取引単位は100ポイントからとハードルが低いのも、初心者が投資デビューしやすい理由のひとつです。



スマホで手軽に始められる

「手続きが大変なのでは?」と二の足を踏む方も、スマホのアプリでも手続きできるのなら大きな負担感なく始められるのではないでしょうか。基本的には証券口座開設が必要になりますが(一部では不要)、サービスによっては、所定の条件が揃えばスマホだけで手続きが完結します※。



忙しい毎日を送っていると、時間のかかる面倒くさい手続きは、何もしないまま避けてしまいがちです。その点、ポイント投資は、電車やバスで移動している時や、ちょっとした空き時間に、スマホで手続きや資産状況を確認できるので便利です。



また設定しておくと、毎月決まった日に自動で買付けをしてくれるサービスもあります。公共料金や携帯電話代などの支払いで毎月一定のポイントを獲得している方は、こうしたサービスを活用してみてはいかがでしょうか。



※詳細については各サービスの公式サイトをご確認ください。



■デメリットはないの?



値下がりリスク

簡単に始めることができるポイント投資ですが、もちろんデメリットはあります。いくら少額であってもポイント投資も投資であるからには、価格変動のリスクがあり、元本を割り込むこともあるからです。



割高なコストと限られた投資商品

会社によっては、サービス内容や取り扱う投資商品が異なります。



取引毎に必要な手数料のかわりに、毎月決まった利用料を支払うことで取引し放題のサービスを提供しているところもあれば、株式買付時の手数料は無料で、売却時のみ若干高めの手数料を支払うサービスもあります。



全く取引をしなかった月でも利用料がかかったり、保有するポイントによって投資商品を選べる会社が限定されてしまう点は、デメリットといえるでしょう。



■おわりに



ポイントが貯まると、つい余計な買い物に使ってしまいがちですが、ポイント活用の賢い方法としてポイント投資という選択肢もあります。また、気が付かないうちに意外と貯まっているのがポイント投資の嬉しいところです。



最近では、いろいろな会社がポイント投資のサービスを提供し、選べる商品も充実してきています。自分に合ったサービスを選んで、ポイント投資デビューしてみてはいかがでしょうか?



【参考】Tポイント投資( https://tsite.jp/pc/r/investment/ )、dポイント投資( https://www.nttdocomo.co.jp/service/dpoint_inv/ )、楽天ポイント投資( https://www.rakuten-sec.co.jp/web/service/point/investment/ )



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