新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急経済対策として、「特別定額給付金」が支給されました。1人につき10万円…。
しかし、今はまだコロナ禍の真っ最中。10万円、みんなの使い道はいかに…。
■生活費が7割!特別定額給付金の使い道
5月中旬頃から申請が始まった特別定額給付金。おそらくほとんどの人がすでに10万円を受け取っているはずです。さて、あなたは何に使う予定ですか。(もしくは、何に使いましたか?)
しゅふJOBナビがおこなった「特別定額給付金(10万円)の用途」についてのアンケート( https://part.shufu-job.jp/news/solution/12885/ )の結果を見てみると、多くの人が「生活費」に充てたいと考えていることがわかりました。その割合は70.5%。割合が多かった学費(19%)や預貯金(17.3%)と比べても群を抜いています。コロナウイルスの影響で収入が減り、生活費に充てるしかないという人も多いようです。
1人10万円ももらえると聞いて、夢が膨らんだ人も多いはず。「コロナ禍が終わったら、楽しいことに思い切り使おう」と考えていた人もいるでしょう。
■旅行に貯蓄、自己投資…特別定額給付金の使い方エピソード
そんな中、生活費以外に特別定額給付金を使うという人もいます。いったいどんな理由で、どんな気持ちで、10万円の使い道を決めたのでしょうか。
外食や旅行費などに充てて経済を回す
- 「テイクアウトをして個人経営のお店を応援したい」
- 「なじみのお店へご飯を食べに行って少しでも助けになりたい」
- 「観光で困っている地域へ行ってお金を落としてきたい」
外食や旅行などにお金を使う予定の人は、「経済を回したい」と考えていることも多いようです。コロナ禍で経営が厳しくなったり、閉店せざるを得なかったりしたお店もあるでしょう。そんな人たちを応援し、日本全体を元気にしたいという気持ちは、誰の心にもあるのかもしれませんね。
税金や住宅ローンの支払いに充てる
- 「自動車税の支払いに使った」
- 「溜まっていた固定資産税の支払いに充てた」
- 「収入が減った分、住宅ローンの支払いに充てるしかなかった」
特別定額給付金の支給は、税金の納付書が次々に届いた時期と重なりました。そのため、10万円が支給されたらすぐにそちらの支払いに充てたという人も多かったようです。
また、コロナの影響で収入が減り、ローンの支払いが厳しくなったという人もいたはず。10万円を頼りにしていた人も少なくなかったようです。
もしもの時の貯蓄に回す
- 「コロナがいつまで続くかわからないから、とりあえず貯金した」
本来、特別定額給付金の目的は「迅速かつ的確に家計への支援を行うため」となっています。10万円を使って、どうにか今の生活を乗り越えてというのが政府の考えです。
しかし、コロナ禍はいつ収束するのかわかりません。感染者数も減ることがない中、緊急事態宣言が再度出されることも考えられます。
自己投資に使う
- 「資格試験を受けるための費用にしたい」
- 「オンラインの英会話レッスンを始めた」
- 「不動産の投資セミナーに参加する」
スキルアップや趣味の充実など、自己投資に10万円を使っている人もいるようです。生活が厳しい人から見るとうらやましい気もしますよね。
しかし、これが結果的に将来の収入につながる可能性も。資格を習得して新しい仕事に出会えるかもしれませんし、withコロナの中でも「食いっぱぐれることがない」スキルが身につくかもしれません。将来の自分のためになる、有意義な使い方ともいえますね。
■さいごに
家族構成や年齢、そして仕事や収入の現状によって、特別定額給付金の使い方はさまざまでしょう。どれが正しい使い方というわけではありません。各自、後悔のないように賢く使いたいですよね。
自分のため、家族のため、社会のため、将来のため。あなたは10万円を、どんな風に生かしましたか?
【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。
【参照】
「特別定額給付金(10万円)の用途( https://part.shufu-job.jp/news/solution/12885/ )」しゅふJOBナビ