お金の節約や収入アップなど、家庭でできるお金の管理の方法は様々です。例えばふるさと納税や投資などをうまく活用している家庭もあるでしょう。

また宝くじなど公営ギャンブルもお金を増やすチャンスと捉えることもできそうです。



このようなお金の考え方に関して関東と関西では違いがあるのか、㈱アスマーク(旧㈱マーシュ)の「お金の収支サービスに関する利用実態調査 東西比較( https://www.asmarq.co.jp/data/ex202008money_service/ )」を見ていきます。



■ふるさと納税の利用は関東の方が多い結果に



㈱アスマーク(旧㈱マーシュ)の「お金の収支サービスに関する利用実態調査 東西比較」では、ふるさと納税について質問をしています。まずは「利用経験があるか?」と聞いたところ、全体では38.8%が「利用経験あり」と回答しています。



一都三県(以下、関東)で見ると41.7%、二府二県(以下、関西)では36.0%で関東の方が多少利用経験者の割合が多いことがわかります。



「宝くじ」を買う世帯が多いのは、年収いくら?地域別「年収と収支サービス」の意外な関係

拡大する



ふるさと納税の活用について(出典:㈱アスマーク(旧㈱マーシュ)の調査より)



■年収が高いほどふるさと納税を活用



年収別で見たときの特徴としては、関東・関西共に年収が高いほど、ふるさと納税の利用率が高くなっています。



具体的には関東で年収500万円未満世帯での利用率は22.7%、年収1,000万円以上では61.1%、関西においても年収500万円未満では23.2%、年収1,000万円以上で59.3%という結果になりました。



年収が高くなると、支払ったお金に対するリターンを求めて、お得な方法は積極的に活用していることが見てとれます。



■スマホ決済の利用は年収600万円が境目に



ポイント還元やクーポン、キャンペーンなどでお得に活用できるPayPayや楽天ペイ、LINE Payなどのスマホ決済やモバイル決済の経験について質問をすると、全体では65.8%が「利用経験あり」と回答しています。



「宝くじ」を買う世帯が多いのは、年収いくら?地域別「年収と収支サービス」の意外な関係

拡大する



スマホ決済の利用について(出典:㈱アスマーク(旧㈱マーシュ)の調査より)



全体で見ると関東と関西では、利用率に差はほとんど見られませんでした。



年収別で見てみると、特に関東においては、年収600万円未満の世帯と、年収600万円以上の世帯で開きがありました。例えば年収500万円~600万円の世帯での利用率は55.9%ですが、年収800万円~1,000万円の世帯では70.3%となっています。



■関西の年収1,000万円以上世帯は公営ギャンブルに積極的?



公営ギャンブルの中で最も利用率が高いのが宝くじで、全体で見ると38.5%が利用しています。関東と関西では利用率に差はほぼ見られませんが、年収別でみると違いが出ています。



「宝くじ」を買う世帯が多いのは、年収いくら?地域別「年収と収支サービス」の意外な関係

拡大する



公営ギャンブルの利用について(出典:㈱アスマーク(旧㈱マーシュ)の調査より)



年収が500万円未満では27.4%、年収1,000万円以上では36.8%となっています。年収別での傾向は関西で色濃く出ていて、年収500万円未満で27.5%ですが、年収1,000万円以上では44.4%と差が見られました。



■まとめ



年収が高いほどお金を増やそうという意識が高く、お得な情報にも敏感であることがわかりました。常にアンテナを高くして、情報をキャッチできるようにしているのかもしれません。



また実際にチャレンジしてみるなど、お金に対する意欲もあるのでしょう。今後もお得なサービスや情報は出てくるでしょうから、積極的に活用していきたいですね。



【参考】

「お金の収支サービスに関する利用実態調査 東西比較( https://www.asmarq.co.jp/data/ex202008money_service/ )」 ㈱アスマーク(旧㈱マーシュ)調べ



調査名  :お金の収支サービスに関する利用実態調査 東西比較
調査対象者:男性、女性/30~50代/一都三県、二府二県/世帯年収を回答した既婚者
有効回答数:600サンプル
割付   :性年代、エリア均等
調査期間 :2020年8月11日(火)~8月13日(木)
調査方法 :Webアンケート
調査機関 :㈱アスマーク(旧㈱マーシュ)





編集部おすすめ