新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に起因する雇用への影響が生じてきました。2020年8月21日現在、雇用調整の可能性がある事業所数は8万2,015事業所、解雇等見込み労働者は4万8,206人です。



このような変動のある時代であっても将来の貯蓄はきちんとしておきたいところ。多くの人が毎日コツコツ貯蓄をしています。



今回は、株式会社大和ネクスト銀行が2020年9月に調査した「貯蓄と投資に関する調査2020( https://www.bank-daiwa.co.jp/column/articles/2020/savings_and_investments_report_2020.html )」を参考にして、現在の貯蓄状況や目標、行っているマネー習慣について考えてみましょう。なお、この調査の対象は全国の20歳~69歳の男女1,000人です。



■貯蓄の状況「昨年末から預貯金が増えた」25.5%



今年の年末までにいくら貯めたい?世代別みんなの目標貯金額とは

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全回答者(1,000人)に預貯金(外貨預金・タンス預金含む)をどれくらい持っているか聞いたところ、「0円」が13.7%、「1円~100万円未満」が26.0%、「100万円~200万円未満」が14.1%、「200万円~300万円未満」が7.3%となりました。意外に少ないという印象でしょう。しかし、その一方で「500万円以上」は27.2%、「1,000万円以上」は14.5%ですので二極化が進んでいるといえるかもしれません。



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次に、昨年末(2019年末)と比べて預貯金は増えているか、減っているか聞いたところ、「増えている」は25.5%、「変わらない」は56.0%、「減っている」は18.5%となりました。



増えた金額は、「100万円以上」が27.1%、「50万円~100万円未満」が22.0%、「50万円未満」が51.0%です。新型コロナウイルス感染症に起因して大幅な給料ダウンがあった人もいるはずですが、節約によって預貯金を積み重ねているのでしょうか。



■今年の年末までに40代は1,199万円貯めたい



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預貯金の目標額を聞いたところ、【今年の年末時点に到達していたい預貯金 (外貨預金、タンス預金含む) の目標額】では、目標額がある人 (437名) の目標額の平均は1,015万円でした。年代別にみると、20代582万円、30代683万円、40代1,199万円、50代1,269万円、60代1,566万円となりました。



30代後半ほどになると、一つの目安である1,000万円という目標が見えてくるのでしょう。また、以前話題になった「老後2000万円問題」が焦りを生じさせているのかもしれません。



■頑張りたいのは「預貯金67.3%」「投資32.7%」



今後、頑張りたいのは預貯金を増やすことか投資で資産を増やすことか聞いたところ、「預貯金を増やすこと」は67.3%、「投資で資産を増やすこと」は32.7%という結果になりました。



リスクをとって高いリターンを得ることよりも、なるべくリスクはとらずにコツコツ蓄えを増やしていきたいと考えている人が多いのではないでしょうか。コツコツ蓄えを増やすという点でいうと、実践しているマネー習慣があるようです。



■実践しているマネー習慣



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人それぞれお金にまつわる習慣があるようです。自身が行っているお金にまつわる習慣を聞いたところ、「手数料がかかるときはATMを使わない」 が最多で全体の46.7%でした。その他、「お金は必要なだけ持ち歩く(26.0%)」「臨時収入は使わず貯蓄に回すようにしている(20.1%)」などもコツコツ貯金の要因になっているでしょう。



自身が貯蓄上手だと感じている人は「臨時収入は使わず貯蓄に回すようにしている」が30.9%、「メリハリをつけたお金の使い方をする」が26.9%と、貯蓄下手だと感じている人 (12.8%、9.6%) と比べて20ポイント近く高くなりました。メリハリを意識して不要なものにお金を使わないという習慣を身につけるとよさそうですね。



■おわりに



2020年に起こった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって給料が大幅ダウンした人は貯蓄を削って生活をしているかもしれません。貯蓄はいくらあっても困らないもの。

老後に後悔しないためにもひとつひとつのマネー習慣を見直したいところですね。



貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。



【参考】
「貯蓄と投資に関する調査2020( https://www.bank-daiwa.co.jp/column/articles/2020/savings_and_investments_report_2020.html )」株式会社大和ネクスト銀行
「新型コロナウイルス感染症に起因する雇用への影響に関する情報について( https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000662032.pdf )」厚生労働省
「1からわかる!『ESG』( https://www3.nhk.or.jp/news/special/news_seminar/jiji/jiji10-2/ )」NHK



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