■【東京株式市場】 2020年10月16日
■株式市場の振り返り-日経平均株価は後場に値を下げて続落、TOPIXは3日続落
2020年10月16日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 23,410円(▲96円、▲0.4%) 続落
- TOPIX 1,617.6(▲14.1、▲0.9%) 3日続落
- 東証マザーズ株価指数 1,312.5(▲22.1、▲1.7%) 続落
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:469、値下がり銘柄数:1,632、変わらず:77
- 値上がり業種数:2、値下がり業種数:31
- 年初来高値更新銘柄数:31、年初来安値更新銘柄数:18
東証1部の出来高は9億1,758万株、売買代金は1兆8,586億円(概算)となり、いずれも前日より小幅増加となりました。目新しいニュースに乏しい中、米国の大統領選が終盤を迎えて様子見スタンスが継続しました。
そのような中、日経平均株価は方向感に欠ける値動きとなりましたが、後場に大きく値を下げて続落で引けました。取引時間中の高値は23,538円(+31円)、安値は23,382円(▲125円)となり、値幅(高値と安値の差)は約156円となっています。
なお、TOPIXも同じような値動きで下落し、こちらは3日続落となりました。
■東証マザーズ株価指数は続落、売買代金は124日連続で1,000億円超え
東証マザーズの出来高は1億2,569万株、売買代金は2,775億円となり、概ね前日並みの商いとなりました。
依然として個人投資家の投資意欲は堅調であり、売買代金は124日連続で1,000億円を超え、12日連続で2,000億円を上回っています。
また、前日に続いて利益確定売りが多く出たと見られ、株価指数は続落となりました。これで1,400ポイント回復は大きく遠のいた形になっています。
■ファーストリテイリングが連日で上場来高値更新、キヤノンなど精密機器株は下げ止まらず
日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄
- ファーストリテイリング(9983)
- ダイキン工業(6367)
- 富士フイルムホールディングス(4901)
前日に今期業績(2021年8月期)の大幅増益見通しを発表したファーストリテイリングが一時+5%に迫る急騰となり、連日で上場来高値を更新しました。
また、ハイテク株では、出遅れ感の強かったルネサスエレクトロニクス(6723)が年初来高値を更新し、「アビガン」を新型コロナウイルス感染症の治療薬として厚生労働省に申請した富士フイルムホールディングスが大幅高となってます。
その他では、しまむら(8227)やコジマ(7513)など小売り株の一角が年初来高値を更新しましたが、限定的な値動きに止まりました。
日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄
- 東京エレクトロン(8035)
- 中外製薬(4519)
- TDK(6762)
前日の後場に今期業績(2021年3月期)見通しを▲175億円の大幅な最終赤字と発表し、急落したまま引けた松竹(9601)がこの日も続落。
また、外食株も総じて売られ、2期連続最終赤字見通しのサイゼリア(7581)が一時▲8%超安へ連日の急落となり、今期の赤字幅拡大見込を発表したドトール・日レスホールディングス(3087)は一時▲10%超安の暴落となりました。
さらに、「いきステ」の不振が続くペッパーフードサービス(3053)は年初来安値更新で引けています。
なお、精密機器株への売りも継続し、キヤノン(7751)、ニコン(7731)、コニカミノルタ(4902)が3日連続で年初来安値を更新したことが目を引きました。