■【東京株式市場】 2020年12月16日
■株式市場の振り返り-日経平均株価は反発、依然としてFOMC結果待ちの模様眺め
2020年12月16日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 26,757円(+69円、+0.3%) 反発
- TOPIX 1,786.8(+4.7、+0.3%) 反発
- 東証マザーズ株価指数 1,157.2(▲13.7、▲1.2%) 続落
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,000、値下がり銘柄数:1,083、変わらず:99
- 値上がり業種数:25、値下がり業種数:8
- 年初来高値更新銘柄数:62、年初来安値更新銘柄数:7
東証1部の出来高は11億1,010万株、売買代金は2兆1,404億円(概算)となり、いずれも概ね前日並みでした。
特段の材料不足に加え、FOMCの結果待ち(日本時間17日早朝にFRB議長の会見)のスタンスが強くなり、模様眺めムードが続きました。
そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移して反発となりましたが、狭いレンジ内での値動きに止まりました。取引時間中の高値は26,874円(+187円)、安値は26,717円(+30円)となり、値幅(高値と安値の差)は約157円となっています。
なお、TOPIXも同じような値動きで反発となりました。
■東証マザーズ株価指数は続落、売買代金は10日連続で2,000億円を下回る
東証マザーズの出来高は8,301万株、売買代金は1,686億円となり、いずれも概ね前日並みでした。
売買代金は165日連続で1,000億円を超えましたが、10日連続で2,000億円を下回っており、個人投資家の物色意欲は今一つ盛り上がっていません。
また、株価指数は続落となり、終値では依然として1,200ポイントを下回っています。
■任天堂が大幅高で再び年初来高値を更新、DS株ではツルハHDが一時▲5%安の急落
日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄
- ファナック(6954)
- 第一三共(4568)
- ネクソン(3659)
政府や東京都が相次いで目標値を掲げた脱炭素化社会を手掛かりとして、燃料電池車や全固体電池技術で先行するトヨタ自動車への見直し買いが続き、一時約10カ月ぶりに8,000円台を付けて再び年初来高値に迫ってきました。
また、国内外での「スイッチ」販売好調が続く任天堂(7974)も買われ、+3%弱高の高値引けで年初来高値を更新しています。
さらに、ハイテク株ではシャープ(6753)が大幅続伸となり、EV関連で物色されたパナソニック(6752)も大幅上昇で引けました。
その他では、社長が「競争力のある料金を正式には来年1月に発表したい」と表明したKDDI(9433)が値を上げて3日続伸となりましたが、先日ハシゴを外された経緯もあり、引けにかけて上げ幅を縮小したことが目を引きました。
日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄
- ヤマハ(7951)
- リクルートホールディングス(6098)
- エムスリー(2413)
小売り株では、ウエルシアホールディングス(3141)などドラッグストア株の一角が売られ、とりわけ、ツルハホールディングス(3391)が一時▲5%安へ急落しました。
また、同じ小売り株ではローソン(2651)が年初来安値を更新し、前日に急落した業務スーパーの神戸物産(3038)が大幅続落となっています。
さらに、医薬品株にも下落が目立ち、武田薬品工業(4502)やアステラス製薬(4503)が値を下げ、前日の取引時間中に上場来高値を更新した小林製薬(4967)も売りに押されて大幅続落となりました。
その他では、株価上昇が続いた美容機器のヤーマン(6630)が、前々日の暴落に続き、この日も一時▲9%安に迫る急落となったことが目を引きました。
新興市場(東証マザーズ)では、再生細胞薬の国内承認遅延が確実となったサンバイオ(4592)が▲22%超安の大暴落でストップ安となり、ソレイジア・ファーマ(4597)など他のバイオ関連株も軒並み大幅安となりました。