■【東京株式市場】 2020年12月28日
■株式市場の振り返り-日経平均株価は高値引けとなる反発、TOPIXは堅調に4日続伸
2020年12月28日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 26,854円(+197円、+0.7%) 反発
- TOPIX 1,788.0(+9.6、+0.5%) 4日続伸
- 東証マザーズ株価指数 1,161.8(▲0.2、▲0.02%) わずかに続落
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:724、値下がり銘柄数:1,377、変わらず:86
- 値上がり業種数:19、値下がり業種数:14
- 年初来高値更新銘柄数:68、年初来安値更新銘柄数:14
東証1部の出来高は10億914万株、売買代金は1兆9,642億円(概算)となり、いずれも先週末より増加しました。
クリスマス休暇が終わって市場参加者が増えたものの、依然として積極的な売買を控える動きが目立ちました。
そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。大きな買い材料がなかったにもかかわらず、最後は高値引けとなる反発で終えています。取引時間中の高値は26,854円(+198円)、安値は26,664円(+8円)となり、値幅(高値と安値の差)は約190円となりました。
なお、TOPIXも同じような値動きで上昇し、こちらは4日続伸となりました。
■東証マザーズ株価指数はわずかに続落、売買代金は再び2,000億円を上回る
東証マザーズの出来高は1億1,033万株、売買代金は2,119億円となり、いずれも先週末より増加しました。売買代金は172日連続で1,000億円を超え、再び2,000億円を上回っています。ただ、一部で利益確定売りも出たこと等から、株価指数はほんのわずかに下落し、続落で引けています。
■イオンが3日連続の上場来高値更新、珪藻土商品を自主回収するニトリHDが一時大幅安
日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄
- 東京エレクトロン(8035)
- ファーストリテイリング(9983)
- 中外製薬(4519)
小売り株では、イオン(8267)が引き続き買われて3日連続の上場来高値更新となりました。
また、ハイテク株はソニー(6758)などを中心に総じて買われる中、とりわけ電子部品株が値を上げ、TDK(6762)と村田製作所(6981)が年初来高値を更新し、太陽誘電(6976)も大幅高となっています。
その他では、仮想通貨ビットコイン(BTC)が最高値を更新したことを受け、マネックスグループ(8698)が一時+9%高に迫る急騰となり年初来高値を更新したことが目を引きました。
日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄
- 資生堂(4911)
- スズキ(7269)
- 電通グループ(4324)
先週末の決算発表で通期業績見通しを据え置きとして失望感を高めたニトリホールディングス(9843)が、中国工場で生産した珪藻土商品の自主回収(法令基準を超えるアスベスト含有)等の懸念で一時▲4%安に迫る大幅下落となりましたが、その後に買い戻されて終値は▲1%強に止めました。
また、一連の変異種コロナウイルスの国内発見を経た外国人入国禁止措置を受け、ANAホールディングス(9202)と日本航空(9201)が大幅安となり、海外旅行事業への依存度が高いエイチ・アイ・エス(9603)は一時▲6%超安の急落となっています。
その他では、週末に約148万件の顧客情報流出の可能性を発表した楽天(4755)が▲3%弱安の大幅下落になったことが目を引きました。