おウチ時間が増えたことで、植物に興味を持つ人が増えているようです。
植物を育てて楽しんだり、緑を見て癒やされたりする時間は、何事にも代えがたい大切なひとときでもあります。
本日はガーデニング歴20年の著者から、手軽に育てられるミニ観葉植物を8種を紹介します。最初は小さくても大きく育てることもできる、丈夫な植物ばかりです。値段も手頃で初心者にもオススメ。さっそくみていきましょう。
関連記事:【観葉植物】吊るしておしゃれに!ハンギングプランツの基本、飾り方のコツ( https://limo.media/articles/-/25497 )
■ミニ観葉植物、100均でも買える!
ミニ観葉植物はお部屋に飾りやすいところがメリット。耐陰性がある植物なら洗面所などに置いてもオシャレです。
おウチで育てられる観葉植物は大きさもそれぞれで、大型から小型まで部屋のサイズに合わせて楽しめるのがいいところ。ミニサイズは100均でも入手可能です。
100円だったり、値段が安かったりすると育たないのでは?と思う人もいるかもしれませんが、観葉植物はとても丈夫な性質。葉を落としてしまっても再び芽吹く強さもあります。
育ちやすい環境を探してやり、そこで生育すれば大きく育てることも可能です。
■手軽で初心者も育てやすい!ミニ観葉植物おすすめ8選
それでは初心者でも育てやすく、手軽に入手可能なミニ観葉植物を8つご紹介します。
■シルクジャスミン
- ミカン科 / ゲッキツ属
- 常緑低木
- 原産地:インド、マレーシア、中国南部、フィリピン、台湾、琉球諸島
丸い楕円の葉と細い茎が清々しい印象のシルクジャスミン。別名ゲッキツとも言い、ジャスミンと名前がついていますが、るモクセイ科のジャスミンとは異なります。
シルクジャスミンもジャスミンと同じように白い花を咲かせます。開花は6月~9月で強香です。
基本的には、春~秋は日の当たるところで管理します。水やりは土が乾いたらたっぷりあげるようにしましょう。生長期に肥料をあげると、花が咲きやすくなります。
小さいサイズで購入すると、成長に合わせて植え替えをする必要がでてきます。根鉢よりひとまわり大きいサイズに植え替えてあげましょう。
■クロトン
- トウダイグサ科
- 常緑低木
- 原産地:西太平洋諸島~パプア・ニューギニア
緑、黄色、赤などの色が混じり合い、熱帯や南国の雰囲気があるクロトン。葉の形や色が独特でとても個性的です。
ミニサイズだと百均でも購入でき、好みに応じていろいろな場所に置くことができます。サイズが小さいときは、そこまで個性的ではありませんが、大きくなるとその鮮やかさが目をひきます。
直射日光は避けて、よく陽が当たるあたたかい場所で管理しましょう。
生長期は土が乾いたら鉢底から若干したたる程度に水をあげ、生長が止まる冬は1~2週間に1回程度を目安に。水は控えめにしましょう。
拡大する
100均で購入したクロトン(著者撮影)
■テーブルヤシ
- ヤシ科テーブルヤシ属
- 常緑低木
- 原産地:世界の熱帯、亜熱帯
- 参考価格:5000円前後(約50センチメートル)
ヤシ科の小型種でおなじみなのがテーブルヤシ。ミニ仕立てで100均でもよく出回っています。
強い日光は苦手ですが、直射日光の当たらない明るい室内で元気に育ちます。エアコンの風などは避けるようにしましょう。寒さには弱く、5度以上のところで育てるほうが無難です。
生長期の春から秋は、表土が乾いたらたっぷりあげるようにします。冬は乾かし気味に育てます。
成長力が強いので水やりを控え気味にしても問題ありませんが、葉がしおれたりするような場合は明らかに水不足。枯れないようにすぐに水をあげましょう。
■ポトス
- サトイモ科ハブカズラ属
- 常緑多年草
- 原産地:ソロモン諸島
最近は品種が増えて、斑が細かく入った品種やライムグリーンの葉色がキレイな品種など、オシャレ感がアップしているポトス。ハンギングプランツとして高いところから飾るようにすれば、見映えがよい植物です。
手間もかからず観葉植物としても優秀。半日陰でも育ち、土が乾かない程度に水をあげれば、元気に育ちます。冬は水を控えめにして問題ありません。生育が旺盛で、特に手間もかからないため、お世話がラクな植物といえるでしょう。
伸びすぎた茎は適宜剪定しても大丈夫です。切った茎は水挿しで発根させたり、挿し芽にして増やすこともできます。
■ペペロミア
- コショウ科ペペロミア属
- 常緑多年草
- 原産:世界の熱帯から温帯
ペペロミアは非常に種類が多い植物。100均などでよくみるペペロミアは、どちらかというと多肉植物のような特徴。緑色の肉厚な葉が特徴的で、オーソドックスなタイプです。
やや小ぶりの葉が赤い、独特の模様が入ったペペロミアも見かけることもあります。
直射日光に弱いので、カーテン越しに陽があたる場所で生育します。春から秋は、表土が乾いたら水をあげるようにします。冬は控えめに、加湿を避けるようにしましょう。
拡大する
100均で購入したペペロミア(著者撮影)
■パキラ
- パンヤ科パキラ属
- 常緑低木、高木
- 原産:中南米
小さい鉢から大きい鉢までいろいろなサイズで出回っているパキラ。うっそうと茂るような品種の観葉植物とは異なり、傘のようについた葉や茎の姿が独特の雰囲気です。
小さくても株や茎はしっかりしており、すでに木の雰囲気があります。大きく育てるとインテリアにも映える一鉢なってくれるでしょう。
陽当たりのよい場所で生育すれば元気に育ちます。日陰においておく時間が長いと、細い枝が無駄に伸びて、折れる可能性があります。
このような状態になったときは生育環境があまり良くないときです。もう少し陽当たりのよい場所に移動させて育てましょう。
水やりは土が乾いたらたっぷりあげます。寒さにはやや弱い性質です。
■ヘデラ(アイビー)
- ウコギ科
- 常緑ツル性低木
- 原産:ヨーロッパ
手軽な観葉植物として人気の高いヘデラ。価格もお手頃で100均でもよく見かけます。ホームセンターでは種類が豊富に取り揃えてあるので、気に入った模様のヘデラを見つけることができるかもしれません。
購入したてツルが短くても、順調に生育すればどんどん大きくなります。直径3センチほどの鉢で購入した場合は、すぐに植え替えても問題ありません。鉢の大きさに応じて根を伸ばすので、じきに大きく育ちます。
ヘデラは日当たりのよい室内で育てるとよいでしょう。半日陰でも育ちますが、その場合は時々陽に当ててあげましょう。適度に日に当てるほうがよく育ちます。耐寒性もあります。
水は土が乾燥していたら、たっぷりあげましょう。
拡大する
左がヘデラ(著者撮影)
■シェフレラ(カポック)
- ウコギ科フカノキ属
- 常緑低木、高木
- 原産地:世界の熱帯、温帯
オフィスグリーンとして、1~2メートルサイズを見かけることが多いシェフレラ。シェフレラはカポックとも呼ばれていますが、本当はシェフレラのほうが正しい名前。最近はこの名前で流通していることも多くなっています。カポックはパンヤ科の別の植物の名前です。
オフィスでも育てられるので耐陰性はありますが、日陰だと軟弱に育ちます。自宅では陽当たりがよい場所で育ててあげましょう。
乾燥には比較的強い植物です。水が多い状態だと、どんどん成長して間延びするので葉がこんもりとした姿にならない可能性があります。
葉が垂れ下がるような状況は避けないといけませんが、ある程度水やりをコントロールすることで引き締まった姿にすることもできます。
■まとめにかえて
今日ご紹介した8種の観葉植物は手軽に手に入れることができて、とても丈夫です。お世話もラクで、環境が合えば大きく生長するでしょう。
小さくても、ある程度の大きさになれば、お部屋でも抜群の存在感を発揮します。長年育てると愛着もわいてきますよ。
葉がぐったりしている、葉の色が変色している、葉が落ちている、などの場合は観察を続けていれば、すぐに気づくことです。このような場合は水不足が考えられますから、土の状態を確かめた後すぐにお水をあげましょう。
緑があるとリラックス効果も期待でき、おウチ時間も充実します。ぜひ植物を育てる楽しさを味わってみてください。
■関連記事
- おしゃれでかわいい!ミニサイズの多肉植物5選、デスクに飾って楽しもう( https://limo.media/articles/-/25433 )
- 【家庭菜園】秋から育てるハーブ、初心者向けオススメ4選( https://limo.media/articles/-/25512 )
- 初心者でも育てやすい!オススメ観葉植物8選、インテリアがおしゃれに( https://limo.media/articles/-/25468 )