2020年から見るとすでにコロナ禍も3年目に突入しました。
ソーシャルディスタンスを保ちながら息抜きしたいというニーズもあるかと思いますが、キャンプ熱は高まっています。
私はというと、2012年に人生で初めてキャンピングカーを購入しました。
もっとも、それ以前に学生時代から車中泊での旅をしてきたことを考慮すると車を使用した旅歴は20年近くになります。
著者のキャブコン

コロナの影響もあるかと思いますが、「人生ではじめてキャンプ始めました」という方も増えてきたように思います。
さらには、「ソーシャルディスタンスを保ったまま快適な旅がしたくてキャンピングカーを購入しました」というような方も私の周りでも増えてきました。
著者撮影

では、快適な車中泊旅をする際に、どのようなキャンピングカーが使い勝手がよく、便利なのでしょうか。
今回は、キャンピングカーで全国を放浪した経験がある私から、おすすめの「バンコン」「キャブコン」「軽キャンピングカー」をご紹介したいと思います。
■キャンピングカーにはどのような種類があるのか
一般的にキャンピングカーといえば、大型のトラックのようにとても車高が高いキャンピングカーを想像する人もいるかと思いますが、今回は3つの種類に分けてご紹介していきたいと思います。
- バンコン
- キャブコン
- 軽キャンピングカー
まず、「バンコン」は「バン」を「コンバージョン」したキャンピングカーのことを指します。
近年では、トヨタ自動車の「ハイエース」をベースとしたキャンピングカーが人気を集めています。
バンコンは、外からの見た目は通常のバンタイプの車両と大差ない車両も多いので、後ほど紹介する「キャブコン」と比較するとコンパクトであり、デイリーユースもできるキャンピングカーでもあります。
次に、「キャブコン」とは、「キャブ」と「コンバージョン」を組み合わせた言葉で、宅配便やコンビニの配送などで活躍するキャブオーバー型トラックの荷台部に、大きなキャビン(居室)を載せたタイプのことを言います。
外見からも想像出来るように、室内空間はバンコンなどと比べても圧倒的に広く、ファミリーユースにも最適な車両です。
最後に、「軽キャンピングカー」ですが、税金や維持費が安くサイズも手ごろな軽自動車をベースに、そこにキャンピングカーの装備を架装した車両です。
キャンピングカーの中では価格も控えめなのも嬉しいポイントです。見た目は軽でも、天井部を拡張したり快適性を確保したモデルも近年多く登場しています。
それでは、ここからは各カテゴリーにおいて私がおススメできるキャンピングカーを使い勝手や体験とともに紹介していきます。
■バンコンのおすすめは「トイファクトリー」の「CORDOBA CRUISE」
「トイファクトリー」はトヨタ自動車の「ハイエース」をベースとしたバンコンを多く製造しているキャンピングカービルダーです。
断熱や防音などに強いこだわりを持っており、同じハイエースベースのバンコンでもトイファクトリーのバンコンは一線を画し、キャンピングカーのユーザーから絶大な支持を得ています。
旅の用途やスタイルによって様々なスタイルのバンコンを提供しているトイファクトリーですが、その中でも、少人数で長期の旅に出るなら「CORDOBA CRUISE」がおすすめです。
リアに常設のダブルベッド。その下に広大な荷物の収納スペース、更にはマルチルームまで完備しています。
バンコンでありながら、キャブコンに近いような充実した装備が備わっています。夫婦など2名までの少人数での旅に最適です。
価格例:キャンパー特装車/2.7Lガソリ/2WD : 6,140,000円(消費税込/諸費用別)
■キャブコンのおすすめは「日本特殊ボディー」が開発している「SAKURA」
「日本特殊ボディー」はキャンピングカービルダーとしてはまだ新参ですが、ベース車両にいすゞが自らキャンピングカー専用に設計した特装車Be-camを使用し、「安全に走れるキャンピングカー」を追求し続けている気鋭のキャンピングカービルダーです。
フラッグシップモデルのSAKURAは「日本一電気に強いキャンピングカー」と謳っており、930Wソーラーを搭載(オプション)した大容量の生活電源システムを搭載しています。
その実力は、標準搭載の家庭用エアコンを一晩中運転させる能力があり、使用したバッテリーも、翌日に数時間走行すれば満タンまで充電が可能です。
長期の旅行でも電力を心配する必要がなく、家と同様に家電が使用できる快適な旅が楽しめる車両になっています。
■軽キャンピングカーのおすすめは「インディアナRV」の「インディ727」
インディアナ RV は主にヨーロッパ製のキャンピングトレーラーを輸入販売しているメー会社です。
また、「インディ727」は同社が開発した軽キャンピングカーです。
ダイハツのハイゼットがベース車両となっています。後部の架装部分は独自のアルミボディパネルを採用しており、断熱だけでなく、非力な軽でも快適に走行できるように軽量化にも寄与しています。
ポップアップルーフも備えており、停車時には軽とは思えない空間を確保することが可能です。
価格例:ハイゼット スタンダード/2WD/5MT:3,151,500円(消費税込み)
■まとめにかえて
いかがでしたしょうか。
一口にキャンピングカーといっても、利用人数や利用目的次第で様々な選択肢があることがご理解頂けたのではないでしょうか。
今回はキャンピングカーの3大人気カテゴリー「バンコン」「キャブコン」「軽キャンピングカー」についてご紹介しました。
このほかにも自動車でけん引するタイプの「キャンピングトレーラー」など、キャンピングカーは用途に応じて様々な車両のタイプが日本メーカーのみならず世界中のメーカーから発売されています。
こうした各タイプが一堂に会する「キャンピングカーイベント」が、全国各地で定期的に行われています。
車中泊やキャンピングカーが気になっているのであれば、まず一度こうしたイベントをのぞいてみるのを、オススメします。
展示された実際のキャンピングカーを目の当たりにしてみることで気付くことも多いですし、直接造り手から生の情報が聞ける貴重なチャンスです。
まだまだコロナ禍が続きそうな気配のなか、皆さんの最適なキャンピングカー選びの参考になれば幸いです。
著者撮影

■参考資料
- Toy-Factory「ラインナップ CORDOBA CRUISE」( https://toy-factory.jp/lineup/2016/01/cordoba-cruise.php )
- 日本特殊ボディー「SAKURA」( https://www.ntbcamp.com/sakura/ )
- INDIANA RV「インディ727」( http://www.indiana-rv.net/carlineup/indy727/index.html )