新型コロナウィルスの影響で新車の納期が伸びている現在、すぐにでも車が欲しいという方も少なくはないはず。



そうなると中古車で検討していることかと思いますが、街中の中古車販売店などで“コミコミ10万円”の中古車が売られているのを見たことがある方もいらっしゃるかと思います。



低価格なので候補に入るかもしれませんが、そこまで安い車は買っても大丈夫なのか、筆者の実体験も踏まえてご紹介します。



■【中古車】手頃な価格の車が売られているワケ



そもそも“総額10万円”であったり15万円、30万円などといった中古車が売られているのか、ということから謎を解いていきましょう。



基本的に安価な中古車というのは「低年式(古い)」であったり「過走行もしくは修復歴あり」などといった、いわゆるワケアリな車であることがほぼ確実です。



中でも多いのが低年式車というパターンが多く、中古車業者が参加するオーディションや顧客からの下取りから数万円程度で仕入れた車に利益を乗せて販売されています。



こういった車は基本的に車検付もしくは1年程度車検が残っている車で、いわゆる“現状渡し”で販売店補償がない車が大半です。



■安い中古車はある意味“賭け”である



こういった格安の中古車を買ってはいけないというわけではありません。

ただし、購入するにはそれなりの覚悟がいるということは理解しておかなければなりません。



筆者も2017年頃、通勤で使うために総額10万円で13年落ちの軽自動車を購入しました。購入時点で約1年半程度車検が残っていた車で、次の車検まで乗れたら御の字かなぐらいの気持ちで購入しました。



ですが、その車は購入後3ヶ月でエンジンが壊れてしまい廃車になってしまいました。格安の中古車というのはこういったリスクを伴う車ということを理解した上で買わないと、後々後悔してしまう可能性があるのです。



筆者のように車検が残っている車であっても新規で2年の車検を取得して購入する車であっても、年数が経過していれば壊れてしまうリスクと隣り合わせです。



「壊れたらまた買い換える」くらいの気持ちで割り切らないと、精神的に疲れてしまうでしょう。特に保証なしで購入した場合は納車後すぐであっても全て自己責任なので、その辺りも覚悟の上で購入するようにしましょう。



こういったことがありますが、非常に調子のいい個体に出会えることもありますから、安くても高くてもギャンブル要素の強い買い物になっていきます。



■総額10万円の中古車をおすすめできる人とは



筆者の経験をもとに、10万円ポッキリの中古車をおすすめできる人は「短期間での乗り換えが苦にならない人」です。前段でギャンブル要素が強いと書きましたが、車検ごとかそれよりも前に車を乗り換えるのであればこういった車に絞って車選びをするのはアリと言えます。



決まった期間しか使わないけどレンタカーやリースは抵抗があるという場合は購入して、使わなくなったら二束三文でも売却してしまってもいいでしょう。



故障のリスクを軽減したいのであれば高年式車や新車という選択肢が最適なので、懐事情と相談して決めると良いでしょう。



■安くていい中古車を選ぶためのポイントとは



このご時世ですからできるだけ安く車を買いたい。限られた予算内で良い車に出会うためのポイントは何かないのかという質問もあるかと思います。



安価であってもしっかりとアフターサービスを用意してくれるお店であれば安心して車を購入することができます。また個人経営の中古車販売店であっても信頼できるお店に出会うことも十分に可能です。



100%信じられることではありませんが、あらかじめ中古車情報サイトなどで口コミなどを確認することをお勧めします。



■中古車選びはしっかりリサーチしておく



ここで紹介した筆者の例はたまたま運が悪かったということですので、全ての中古車に当てはまるということではありません。



安くても良い車に出会う方法はありますから、時間はかかっても納得のいく車を購入できるようにリサーチをしっかりとしましょう。