額面年収600万円の場合、手取り額は約460万円前後だと考えられるでしょう。



手取りで毎月30万円の収入があり、ボーナス年2回で100万円のような給与形態が一般的なイメージに近いかと思います。



年収600万円ほどになれば普段の生活でも遊びを楽しみながらしっかり貯金もできそうな気がしますよね。



日本の平均年収433万円をゆうに超える、「年収600万円」を目指せるのはどんな職種なのか深堀りしていきたいと思います。



■【男女別】年収600万円をもらえている人はどのくらい?



さっそく、年収600万円の給与所得者の割合から調べてみましょう。



ここでは、国税庁 「令和2年分 民間給与実態統計調査」の給与階級区分のうち「年収600万円超700万円以下」を参考値として検証します。



【図表】年収の推移をみる



年収600万円台をもらっているのは男性1割、女性は?限られた収入で効率よく暮らす4つのポイント

国税庁 「令和2年分 民間給与実態統計調査」



■◼年収600万円/割合と推移(男性)



  • 令和2年分 9.2%
  • 令和元年分 9.0%
  • 平成30年分 9.2%
  • 平成29年分 9.0%
  • 平成28年分 8.5%

最新データの令和2年分では、年収600万円以上の男性の割合は9.2%となっています。



直近5年間の推移では平成28年をのぞき9%台となっており、おおむね1割程度の方が該当しているといえそうです。



■◼年収600万円/割合と推移(女性)



  • 令和2年分 2.6%
  • 令和元年分 3.0%
  • 平成30年分 2.8%
  • 平成29年分 2.5%
  • 平成28年分 2.3%

おなじく令和2年分の年収600万円を得ている女性は2.6%のようです。



直近5年の推移をみると、令和元年の3.0%を最高値としてその他の年では2%台となっており、男性の3分の1以下の割合であることが分かります。



■【職種別】年収600万円の仕事とは



ここからは、転職サイトでおなじみのdodaが発表する「全165職種の平均年収ランキング」から年収600万円を稼ぎやすい仕事を探してみたいと思います。



具体的な職種と平均年収は以下のとおりです。



  • 1位 投資銀行業務…903万円
  • 2位 運用(ファンドマネジャー/ディーラー)…744万円
  • 3位 MR…713万
  • 4位 リスクコンサルタント(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人)…704万円
  • 5位 内部監査…700万円
  • 6位 プロジェクトマネジャー…671万円
  • 7位 業務改革コンサルタント(BPR)…667万円
  • 8位 プロジェクトマネジメント…666万円
  • 9位 戦略/経営コンサルタント…664万円
  • 10位 知的財産/特許…656万円
  • 11位 会計専門職/会計士…635万円
  • 12位 プリセールス…630万円
  • 13位 内部統制…621万円
  • 14位 経営企画/事務企画…618万円
  • 15位 法務…614万円

やはり、平均以上の年収を得るには専門的な知識・技術が必要とされるといえるでしょう。



また、上記に挙げた職種は高年収が期待できる一方、働き方がハードだという側面は忘れてはいけません。

責任が大きい職種がほとんどです。



とくに女性は独身・既婚に関わらず、仕事とプライベートのバランスを重視する傾向があります。



「お休みが取りやすい」「定時できっちり帰りたい」といった働きやすさを重視したい方は年収にこだわるよりも自分に合った働き方で長く勤められる環境を選ぶほうが良いかもしれません。



■限られた収入で効率よく暮らすには



「妊娠・出産による長期休暇」「復帰後の時短勤務」や「親の介護のための離職」など、女性は男性にくらべどうしても働き方を調整させることが多いですよね。



そのため「働きやすさ」や「融通の聞く職場」に巡り会えるとありがたいものです。



結果として年収に影響が出てきてしまうのは仕方がないとはいえ、いまより年収が上がればやりたい事ができるのにという思いが頭をよぎる事もあるでしょう。



そんな時には暮らしの効率化を意識してみましょう。



  • 固定費の削減
  • 優先したいお金の使い道の順位付け
  • 先取り貯金
  • 資産運用

この4項目はクリアするほど相乗効果があり、効率的なお金の循環へと整っていきます。



水道・ガスなどの生活インフラのように、お金は暮らしのインフラです。



大きな労力をかけずに効率的な暮らしに整えたい方は、お金の使い方から見直してみるのが近道だといえるでしょう。



■参考資料



  • 国税庁 「令和2年分 民間給与実態統計調査」( https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2020/minkan.htm )
  • doda「平均年収ランキング(平均年収/生涯賃金)【最新版】」( https://doda.jp/guide/heikin/age/ )
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