■みんなは何月にエアコンを買い替えている?
東京電力エナジーパートナーの「2022年5月分電気料金の燃料費調整について(2022年3月30日公表)」によると、5月分の電気料金は、4月分に比べて平均モデルでの影響額で「146円増」です(燃料費調整や5月分から適用される2022年度の再生可能エネルギー発電促進賦課金単価(3.45円/kWh〔2022年3月25日経済産業省発表〕)を反映して算定)。
この4月は食料品や日用品の値上げが相次ぎ、家計に苦しさを感じている方も多いでしょう。
夏に気になるのが「エアコンの電気代」。このゴールデンウィークに買い替えを考えている方もいるのではないでしょうか。
とはいえ、買い替えのタイミングは難しいもの。実際に古いエアコンと新しいエアコンの電力差や、エアコンの選び方についてみていきましょう。
■10年前のエアコンと期間消費電力量の差は約12%
家電は大きな買い物になるので、買い替えのタイミングが難しいですよね。特にエアコンは壊れてから買うのでは生活に影響が出てしまうので、適切なタイミングで買い替えたいものです。
環境省の「COOL CHOICE」では、2010年型と2020年型のエアコンの期間消費電力量を比較しています。

出典:環境省「COOL CHOICE」
上記を見ると、外気温は東京を参考に、冷房27度/暖房20度で6~24時まで平均的な木造住宅で使用した場合、約12%の省エネになると算出しています(2010年はクラス全体の単純平均値・2020年はクラスの省エネタイプ(★4以上)の平均値)。

出典:環境省「COOL CHOICE」
ちなみに電気代については10年前と比べてー4%とのこと(冷暖房兼用・鐘掛型・冷房能力2.8kwクラス、省エネ型の代表機種の単純平均値)。
今は空気清浄機能付きや人に合わせて温度を調整するセンサー機能付きのエアコンもあり、電気代だけでなく涼しさや快適さなども異なるでしょう。
■みんなは何月にエアコンを買い替えている?
実際にみんな何月にエアコンを買い替えているのでしょうか。
一つの参考として、一般社団法人日本冷凍空調工業会より「家庭用エアコン(ルームエアコン)国内出荷実績」を見てみましょう。

出典:一般社団法人日本冷凍空調工業会「家庭用エアコン(ルームエアコン)国内出荷実績」
最も多いのは6月、次いで7月、3月と5月という順ですね。ただ、6月は蒸し暑いですし、購入する方が多いと設置してもらうまでに時間がかかる場合もあります。
5月くらいが余裕を持って買い換えられるでしょう。
一般社団法人日本冷凍空調工業会では、エアコンの注意信号として以下を指摘しています。
- 最近冷えが悪くなってきた、寒い朝は暖房が弱い
- 以前より電気代が増えたように感じる
- 運転音が高くて、テレビの音量を上げたことがある
上記のようなようすが見られたら、使用年数を見ながら買い替えを検討しても良いでしょう。
■【エアコンの買い替え】選ぶときのポイントは?
いざ買い替えとなると悩むものですが、環境省は下記のようなポイントを紹介しています。

出典:環境省「COOL CHOICE」
- 「冷えない、暖まらない」ことがないように、より効率よく使うために、部屋の広さや冷・暖房負荷に見合った能力のエアコンを設置することが大切です。
- 家の構造や間取りなど、部屋の条件を考慮して選ぶことが大切なので、販売店によく相談しましょう。
部屋の広さや家の構造をきちんと考えたほうが良いようですね。
また、家の中でも広くて長時間使うリビングのエアコンは省エネ性能が高いモデルにしたり、ホコリが立ちやすい子ども部屋や寝室は空気清浄機能やお掃除機能のあるエアコンにするなど、部屋にあった選び方も意識したいものです。
一口にエアコンと言ってもさまざまなタイプがあります。
■参考資料
- 環境省「COOL CHOICE」( https://ondankataisaku.env.go.jp/shinkyusan/ )
- 東京電力エナジーパートナー「2022年5月分電気料金の燃料費調整について」(2022年3月30日公表)( https://www.tepco.co.jp/ep/notice/pressrelease/2022/ep11112_8667.html )
- 一般社団法人日本冷凍空調工業会「そろそろ買い替えかな、と思ったら…」( https://www.jraia.or.jp/product/home_aircon/e_replace.html )
- 一般社団法人日本冷凍空調工業会「家庭用エアコン(ルームエアコン)国内出荷実績」( https://www.jraia.or.jp/statistic/detail.html?ca=0&ca2=0 )