■貯蓄の中身も大解剖!



65歳以上「無職世帯」の貯蓄額は平均2000万円超?資産を形...の画像はこちら >>

お盆の時期となりました。実家への帰省を考えている、あるいは既に帰省されている人もいるでしょう。

久々に地元の家族や友人と会うのはうれしいものです。

ところでみなさんは「老後は都会に住む?それとも田舎?」と聞かれたらどちらと答えますか?



どちらもそれぞれに魅力がありますよね。



しかし、理想のリタイア後の生活を求めて、田舎や都会のどちらに住むにしても、その前に気になるのが「理想の生活を実現できるだけのお金を用意できるか?」という点です。

そこで、今回は65歳以上「無職世帯」の貯蓄事情について深掘りしながら、老後の生活について考えていきたいと思います。



■1. 65歳以上「無職世帯」の平均貯蓄は2000万円超え



では、さっそく総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2021年(令和3年)平均結果―(二人以上の世帯)」をもとに、65歳以上・無職世帯の貯蓄額を見ていきます。

65歳以上・無職世帯の貯蓄現在高とその内訳・金融商品別の年次ごと保有割合は以下のとおりです。



貯蓄現在高:2342万円



■1.1 内訳



  • 通貨性預貯金:623万円(26.6%)
  • 定期性預貯金:924万円(39.5%)
  • 生命保険など:403万円(17.2%)
  • 有価証券:388万円(16.6%)
  • 金融機関外:4万円(0.2%)

■1.2 金融商品別の年次ごと保有割合



■2016年



通貨性預貯金:19.4% 定期性預貯金:45.9%
生命保険など:16.8%、有価証券:17.5%、金融機関外:0.4%



■2017年



通貨性預貯金:21.0% 定期性預貯金:45.3%
生命保険など:16.9% 有価証券:16.5% 金融機関外:0.3%



■2018年



通貨性預貯金:22.6% 定期性預貯金:43.5%
生命保険など:16.6% 有価証券:16.8% 金融機関外:0.4%



■2019年



通貨性預貯金:24.5% 定期性預貯金:42.4%
生命保険など:16.6% 有価証券:16.1% 金融機関外:0.4%



■2020年



通貨性預貯金:27.0% 定期性預貯金:40.1%
生命保険など:17.3% 有価証券:15.2% 金融機関外:0.4%



■2021年



通貨性預貯金:26.6% 定期性預貯金:39.5%
生命保険など:17.2% 有価証券:16.6% 金融機関外:0.2%



2021年時点での貯蓄現在高は2000万円以上で、その半分以上が預貯金として保有されています。



■2. 65歳以上世帯の貯蓄高2000万円超のほとんどは預貯金か



さて、ここで注目したいのは、通貨性預貯金と定期性預貯金の保有割合です。



  • 通貨性預貯金:預け入れ期間の定めがなく、いつでも出し入れが自由。
  • 定期性預貯金:預け入れ期間が決まっており、基本的には満期日まで引き出すことができない。

2016年の通貨性預貯金の保有割合は19.4%でしたが、ここ5年間で26.6%と7.2ポイント増加していることがわかります。

対して、定期性預貯金の方を見ると2016年時点で45.9%だった保有割合が、2021年には39.5%と6.4ポイント減少しています。



また、生命保険や有価証券などといった他の金融商品については2016年と2021年時点での保有割合に大きな差はありません。

このことから、以下の点が推測できます。



  • 定期性預貯金の割合が減少して、通貨性預貯金の割合が増加しているのは、定期性預貯金で満期になったお金をそのまま通貨性預貯金に預けかえている可能性がある
  • 生命保険や有価証券など運用性のある商品の保有割合に増減がほとんど見られないため、現役時代から運用していた金融商品を65歳以降に利益確定して預貯金残高が増えたとは考えづらい
  • 以上のことから、65歳以上世帯の貯蓄高2000万円超はそのほとんどを預貯金で準備したという風に考えられますね。

    しかし、今は低金利と言われる時代。65歳以上世帯が預貯金だけで、どうやって2000万円超の貯蓄を築くことができたのでしょう。

    その理由から働く世代である私たちはどうやって貯蓄2000万円超を達成すればいいのでしょうか。次の項で詳しく話していきたいと思います。



    ■3. 65歳以上・無職世帯はどうやって貯蓄2000万円超を達成した?



    低金利の現代、働く世代の私たちはどうやって貯蓄2000万円をつくればいいのか?

    その答えは、「時代に合った資産運用を活用すること」です。

    私たち現役世代は、親世代の方から「貯金しておきなさい」と言われることも多かったと思います。



    それは何故かというと、今から約30年前のバブルと言われる頃は銀行に預金するだけでお金が増える時代だったからです。

    バブル期1990年代の銀行の金利は6%を超えたこともあり、約12年間預けるだけでお金が2倍になって戻ってきていたのです。

    しかし、今の銀行の金利は高いところでも0.2%程度なので、預けたお金が2倍になるには途方もない時間がかかります。



    これでは、自分が生きている間に「お金を増やす」というのはなかなか難しそうです。



    ■4. 自分に合った資産運用方法の活用を



    では、今の時代に合ったお金の増やし方は何でしょう。



    それは、投資信託や株など運用性のある金融商品を活用することです。あくまでシミュレーションですが、年率5%で毎月3万円を30年間積み立てれば約2500万円のお金をつくることができます。



    65歳以上「無職世帯」の貯蓄額は平均2000万円超?資産を形成するシンプルなコツ

    出所:金融庁「資産運用シミュレーション」



    「運用」というと、まとまったお金や投資に関する知識が必要と思う方も多いです。しかし、つみたてNISAなら少額から始められるところもありますし、iDeCoであれば月5000円から積み立てができます。



    ■5. まとめにかえて



    お金がなかなか増えないという悩みをお持ちの方は、もしかしたら間違った方法でお金を増やそうとしているのかもしれません。



    お金の増やし方は、時代や自分の経済環境に応じて変わっていくものです。



    今の時代や現在の自分の経済状況に合った資産形成の方法を取り入れて、理想の老後生活を手に入れる準備を始めてみてはいかがでしょうか。



    ■参考資料



    • 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2021年(令和3年)平均結果―(二人以上の世帯)」( https://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/index.html )
    • 日本銀行「金融市況」(金利・利回り・為替レート等)( https://www.boj.or.jp/statistics/outline/note/notest2.htm/#p06 )
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