■積み立て投資の本質とは
今年は円安・ドル高が一気に進み、足元でも不安定な相場が続いています。
投資をこのまま続けてよいのか、円高基調になるまで待ったほうがよいのではないかと、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、為替相場が荒れ、株式も下落基調にある相場ではどのように考えればよいか、解説します。
■為替相場の先行きを見通すことは難しい
最近、米連邦準備理事会(FRB)によるハイペースの利上げが話題になりました。
欧州中央銀行(ECB)も政策金利を引き上げ、英国やスイスの中央銀行も、利上げを決めたと報じられています。
一方で日本銀行は金融緩和を維持する方針を表明しており、各国の金融政策がどのように動くのか、注目を集めています。
日本でもさまざまなモノやサービスの値上げが続いていますが、欧米では日本以上に物価上昇が進んでおり、中央銀行の政策が私たちの生活にどのような影響を与えるのか、気になっている方は多いと思います。
■為替の変動にとらわれず淡々と投資を続ける
今後も円安が続くのであれば、いまは投資を控えて、円高に転じるまで待ちたくなる気持ちはわかります。
私が講師を務める資産運用セミナーでも、「現在の円安、株価下落の状況でも投資を続けるべきでしょうか?」「為替相場と投資機会の関係について教えてください」といったご質問を多くいただいています。
しかし、投資に有利なタイミングを見極めるのは難しく、待ちすぎてタイミングを逃してしまうのは、もったいないことです。
出典:金融庁「長期・積立・分散投資とNISA制度」
たとえば株式の場合であれば、リターンの源泉は世界中の企業でありそこで働く人です。
世界中の多くの企業では、自社の企業価値の向上のために、経営者も従業員も一生懸命働いています。企業が成長を続けるという前提に立って、世界全体の株に分散して投資をしていれば、一時的に下落しても、中長期的には上昇に転じることが期待できます。
ところが為替の場合は、円安になった後、必ずしも元の円高水準に戻るとは限りません。
長期投資を目的とするのであれば、為替の変動にとらわれず、淡々と続けることをおすすめします。
■長期の積立投資によって相場変動の影響を抑えられる
過去数年のうちに投資を始めたという方であれば、昨年までのパフォーマンスが比較的よく、今年に入ってからの荒れ相場に戸惑っている場合も多いのではないでしょうか。
以前の記事でもお伝えした通り、相場が大きく下がっている時期は、このあたりで損切りをしたほうがよいのではないかという迷いが生じやすく、長期投資を諦めてしまう方も少なくありません。
ましてや、下げ相場をあまり経験したことのない方であれば、日々マイナスのリターンを目にすることに、大きな不安を感じるのではないでしょうか。
しかし、より長い目線を持ち、過去の歴史を振り返ると、相場は幾度もの金融危機を乗り越えて、長期的には右肩上がりに成長してきました。
■相場が悪いときこそ長期投資の目的を再確認
前述の通り、多くの企業は事業の成長を目指して活動していますので、全体を見ると株価は右肩上がりに成長していきます。
10年以上の長期にわたって、世界中への分散投資を行う前提であれば、今年のような相場の下落は、一時的な出来事に過ぎません。
積立を継続すれば、株価が下がった時期には安く買うことができます。
その後、相場が元の水準に戻るだけで、プラスのリターンになることが見込めます。
相場の状況が悪いときこそ、長期投資の目的に立ち返り、コツコツと積立を続けましょう。
■参考資料
- 金融庁「長期・積立・分散投資とNISA制度」( https://www.fsa.go.jp/policy/nisa/20170614-2/86_1.pdf )

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