本日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは113.57円↓下値メドは108.68円今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
次のドル/円の方向は「円高」?
24日(火曜)のNY株式市場のダウ平均株価は急騰。終値は前日比2,112.98ドル高の2万704.91ドルで、上げ幅は過去最大。終値での2万ドル台を3営業日ぶりに回復しました。
株式市場の急上昇を見ると、まるで新型コロナウイルスが終わったかのような錯覚を覚えますが、実際はNY市が州内の全ての事務所や店舗を閉鎖し、全従業員を自宅待機させるよう指示するなど、まったく予断を許しません。トランプ大統領はロックダウン(都市封鎖)の早期解除を目指していますが、状況は非常に難しいようです。
米国や欧州だけではなく、南アフリカや、人口13億のインドが全土3週間封鎖に踏み切る一方で、中国は武漢の封鎖を4月8日に解除すると発表しました。中国や日本が感染封じ込めに向かっているのに対して、欧州や米国はこれからが「本番」。単なる検査数の違いなのか、早く始まれば早く終わるという時間差なのかもしれませんが、アジアの新感染者数が減り(あるいは横ばいになり)、欧米で急増しているという報告は、FX市場では、中国人民元や円がユーロやポンドに対して買われるという動きにつながりやすいと考えます。
毎ヨミ!FXトップニュース
24日のドル/円のNY市場終値は111.24円
23日の終値に比べ0.02円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
今日の格言:
地位とは目標ではなく、過程である。
各国・各通貨トピックス
新型コロナウイルス:
ワクチンが開発されるまで、あと18カ月間は移動制限が必要か
イタリアに次いでスペインとデンマークで感染が拡大
ドル:
ローゼングレン・ボストン連銀総裁「今週から多くのレイオフが起きる」
FRB(米連邦準備制度委員会)元高官が警告「QE(量的緩和)は間違った政策。状況をさらに悪化させる」
ユーロ:
新型コロナウイルス、感染増加数と人口比ではイタリアよりスペインのほうが深刻
ドイツがブラックゼロ(財政均衡政策)放棄。ついに財政拡大へ転換
ポンド:
バルニエEU(欧州連合)交渉官が新型コロナ感染で、英EU交渉の期限延期は確実
豪ドル:
RBA総(豪準備銀行)裁「必要ならば為替介入の用意ある」
NZD:
RBNZ(NZ準備銀行)「一段の緩和の用意がある」
南アランド:
南ア、3週間の全土封鎖へ
スイスフラン:
スイス政府、100億スイスフランの経済対策を発表。GDP(国内総生産)1.5%に相当
その他:
ドイツで「コロナパーティー」続出 若者に危機感なし
家飲み増えて、ビール大手3社の売上げ増加
主要指標終値

本日の注目通貨
ドル/円
24日(火曜)のドル/円は東京時間の110.09円が安値。安値が110円より円安だったのは、2月26日以来ほぼ1カ月ぶりのことです。NY時間午後には111.71円まで上昇。年初来高値112.22円が見えています。
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が来月から外債比率を25%に引き上げると発表したのも円安要因。それにしても、世界の金融市場が混乱しているこの時期に国民の年金を外国債券に投入するというのは、なかなか決断できるものではありません。
3月のこれまでの高値111.71円、安値101.17円。値幅は10.54円で、去年の1年の動きを1カ月足らずのうちに達成しました。1日の平均値幅は約2.30円。3月の1日の最大値動きは4.02円、一番静かな日でも0.84円動いています。
1月始値(108.72円)と比較すると約3円の円安。

トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!
25日:英CPI(消費者物価指数)、英小売物価指数、米耐久財受注 など

※明日26日(木)の為替Walkerは休載です。27日(金)より再開いたします。
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
(荒地 潤)