本日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは104.20円↓下値メドは102.95円今朝の天気マークは「晴れ」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
Down Under
22日(火曜)のドル/円は103.32円でオープン、東京時間に安値103.28円をつけた後しばらくもみ合いを続けた後NY時間に上昇、高値103.73円をつける。基本レンジ取引ですが、やや円安方向に動きました。終値は103.60円。
この日の豪ドル/円は、78.30円でオープン。78.42円 が高値で海外時間には77.85円まで豪ドル安。今週に入っての豪ドル/円は元気がなく、終値ベースでは2営業日で0.77円も下げています。
12月前半の豪ドル/円は順調でした。11日には約1年8カ月ぶりとなる78.78円まで上昇。その後18日には78.82円と、僅かながら高値を更新しました。しかし、21日には一転77.49円まで下落。
豪ドルは、リスクオン通貨の代表といわれ、世界の景気動向に敏感な通貨。米国株との相関関係も強く、今年3月以降の豪ドルは米国株と共に高くなりました。コロナワクチン配布開始に伴い世界経済活性化の機運が高まるなか、オーストラリアの輸出産品である鉄鉱石など資源価格が上昇。豪ドルにとって強い追い風となりました。
しかし、 米国株が過去最高値を更新しているにもかかわらず、米消費者のセンチメントは盛り上がりにかけています。
今週のウイルス変異株のニュースは、すでに高値圏にある豪ドルの利食い(売り戻し)にちょうど良いきっかけとなり、流動性の低いマーケットが動きを加速させたとも考えられます。つまり、豪ドルの下げは年末のポジション大掃除の一環にすぎない。来週(新年)からはまた豪ドル買いが再開するという楽観的見方も少なくはありません。
でも、来年の豪ドルには大きな不安材料が?今日の注目通貨をご覧ください。


主要指標 終値

22日のドル/円のNY市場終値は103.60円
前営業日の終値比+0.30円だったので、今朝の天気マークは「晴れ」です。
今日の注目通貨
豪ドル/円:来年も豪ドル高続くか。でも、ちょっと不安
RBA(豪準備銀行)は2020年最後の政策会合で、政策金利を0.1%に据え置き、今後しばらくの間、利上げしないと表明。RBAは国内雇用市場の弱さを心配していて、それが緩和政策を継続する大きな理由のひとつでした。ところが12月の雇用データは予想を超える強さ。RBAは利上げしないが、利下げの可能性もまた低いだろうという、利下げサイクル終了観測が豪ドルを支える材料になっています。RBAが豪ドル高について警戒コメントを発していないことも安心感。
しかし、別の大きな問題があります。それは中国との関係。
米中貿易戦争がそうだったように、中豪貿易関係は、豪ドルにとって2021年の大きなトピックになると思います。オーストラリアが米国と違うのは、中国に対抗する力を持っていないこと、それが問題です。
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
(荒地 潤)