本日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは107.15円↓下値メドは106.35円豪ドル/円、今月90円なら、2017年以来の快挙
感染率の低下は外出自粛ではなく、自然免疫のおかげ。休日の行動が大幅に改善しているわけではない
ちょうど1年前の3月3日。FRB(米連邦準備制度理事会)は、緊急利下げ(第1弾)を実施、政策金利であるFF金利を0.5%引き下げました。
3月2日(火曜)ドル/円は、円安横ばい。106.74円でオープンして、欧州時間に106.96円まで今年の高値を更新しましたが、あと一歩で107円に届かず、その後106.68円まで後退。終値は106.69円。終値は6営業日連続で、前日比円安推移。
3月3日にFRBより約12時間早く利下げをしたのがRBA(豪準備銀行)でした。新型コロナ対策におけるRBAと豪政府の迅速な行動が評価され豪ドル高につながった面があります。ちなみに、1年前のドル/円は107円前後で現在とほぼ同水準。日銀は何も動かなかった(動けなかった)ので、ドル/円も動いていないのです。
今月の豪ドル/円はどちらに動くでしょうか? 今日の注目通貨をご覧ください。

主要指標 終値

今日の一言
毎晩眠りにつくたびに、私は死ぬ。そして翌朝目を覚ます時、生まれ変わる - ガンジー
豪ドル、金利で弱気?
個人投資家の間で「豪ドル高」見通しが増えています。
楽天証券が先月実施した相場アンケート調査によると、回答を頂いた個人投資家の約3割が、今月の豪ドル/円は「豪ドル高/円安」に動くと予想しています。一方「豪ドル安/円高」に動くは約2割。
RBA(豪準備銀行)はこの日(2日)、政策金利を0.1%に据え置き。世界的な傾向となりつつある金利上昇についてRBAは、自国の長期金利上昇を抑えるために「債券購入をさらに調整する考えがある」と声明で伝えています。
3月2日(火曜)豪ドル/円は82.92円でオープン。RBA(豪準備銀行)政策金利発表後は82.62円まで下げましたが、その後は買い優勢になって83.64円まで反発。終値は83.45円。今年の高値は84.95円。
米国のFRB(米連邦準備制度理事会)が、米長期金利上昇は「米景気見通しに対する自然な反応」だとして特別な対策を講じるつもりないと繰り返していることとは対照的。金利上昇を「放置」するFRBと「阻止」しようとするRBA。金利テーマのウェイトが高くなるにつれて、中央銀行のスタンスの違いがFXに影響を与えます。そして金利面では豪ドルが米ドルよりも弱気だといえます。

今日の注目通貨
豪ドル/円: 3月のレンジ予想:↑87.57円 ↓76.75円
3月の豪ドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は82.16円。82.16円より上ならば豪ドル買い優勢、82.16円より下ならば豪ドル売り優勢。
89.64円 : 第4レジスタンス(HBO)
89.09円 : 2018年 高値
88.12円 : 2018年 02月 高値
87.57円 : 第3レジスタンス
85.51円 : 第2レジスタンス
84.95円 : 2021年 02月 高値
84.87円 : 第1レジスタンス
82.16円 : ピボット
79.54円 : 2021年 02月 安値
79.45円 : 第1サポート
78.85円 : 2021年 01月 安値
78.81円 : 第2サポート
76.75円 : 第3サポート
76.55円 : 2020年 12月 安値
76.10円 : 09月 安値(09月17日)
74.68円 : 第4サポート(LBO)
2021年 豪ドル/円 データ

(荒地 潤)