今日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは109.90円↓下値メドは108.90円↑上値メド:109.90↓下値メド:108.90
米国がOPECを反トラスト法違反で提訴する?可能性
08日(火曜)のドル/円は、109.50円を挟んで横ばい。高値109.56円、安値109.20円、1日の値幅は0.45円。
この日は109.25円からスタートして、欧州時間までかけてようやく109.56円まで上昇。
先週末のドル売りは、米雇用統計がマーケットの期待ほど強くなかったことが理由。しかしドル/円は108円台に下げることはなく、再び109円台半ばに戻しています。ドル売りの勢いが消えたところで、今週の米5月CPI(消費者物価指数)に期待したドル買いが出る可能性があります。
先週のドル/円が110円台にのせたのは、ADP雇用データが強く、雇用統計に対する期待が強まったから。雇用統計もCPIも、その先にあるのはFRB(米連邦準備制度理事会)の緩和縮小。FRBが緩和縮小を「しない」より「する」という期待が大きい限り、円高よりも円安に分があるように思えます。
ドル/円のレンジは上も下も堅い。しかし、もし出口を探せといわれたら、110円の方によりチャンスがあるかもしれない。110円台は先週も見ましたが、 108円台を最後に見たのは5月26日です。

主要指標 終値

今日の一言
「すべてうまくいかない」と思えば「すべてうまくいかない」
「すべてうまくいく」と思えば「すべてうまくいく」
Take It Easy
BLS(米労働省労働統計局)が6月5日に発表した雇用統計では、 平均労働賃金は前月比、前年比とも上昇。平均労働賃金は業種によって大きく差があることに加え、雇用の変動が依然として大きいため、はっきりとした傾向を言うことはできません。
雇用者の増加が予想を下回ったのは、需要ではなくも供給の問題であるという結論になったという見方が多くなっています。供給不足、つまり労働力不足は、良すぎる失業給付金による勤労意欲の低下が大きな原因として指摘されています。働くより失業していたほうが、収入が高いのだから仕方がない。そこで一部の州が、経済再開に伴い失業給付金の上乗せ金額の減額を実施。その途端に、求人サイトの閲覧数が5%もアップしたということです。ようやく働く気になったアメリカ人が、一斉に仕事に戻って来るのか。次回の雇用統計は、注目です。
いずれにしても、FRB(米連邦準備制度理事会)に対する「緩和縮小」圧力が日増しに高まるなかで、今回の雇用統計が、熱すぎず、冷たすぎず、ちょうどいい結果となったことで、いちばんホッとしているのはパウエル議長でしょう。


今日の注目通貨:豪ドル/円
今週のレンジ予想 ↑85.66円 ↓83.89円
今週の豪ドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は、84.77円。
84.77円より上ならば豪ドル買いが優勢、84.77円より下ならば豪ドル売りが優勢と判断します。
86.00円 : 第4レジスタンス (HBO)
85.80円 : 2021年 高値
85.66円 : 第3レジスタンス
85.32円 : 第2レジスタンス
85.22円 : 第1レジスタンス
85.19円 : 06月 高値
84.85円 : 06月 61.8%
84.77円 : ピボット
84.75円 : 06月 平均値
84.64円 : 06月 38.2%
84.33円 : 第1サポート
84.30円 : 06月 安値
84.23円 : 第2サポート
83.89円 : 第3サポート
83.55円 : 第4サポート (LBO)

(荒地 潤)