皆さま、こんにちは!
早くも11月中旬になり、2022年も残りあと1カ月あまりとなってきました。
10月の東京は秋晴れと冷え込みの交錯となり、気温の変動が大きかったですね。
そんな中、11月8日に行われた442年ぶりの天体ショー「皆既月食×天王星食」は楽しまれましたか? ちょうど秋晴れに恵まれ、きれいな銅色の満月を見られましたね。
11月13日未明には「おうし座北流星群」を見られる最高のチャンスでしたが、私は新型コロナワクチン接種の副反応に負けて、見逃してしまいました。
11月18日の「しし座流星群」、12月14日の「ふたご座流星群」は観られるように頑張って起きていようと思います!
米国中間選挙に向けて、米国株式市場が回復基調?
<直近3カ月のS&P500指数の推移>
10月の米国株式市場は中旬から回復基調に乗り、月末のダウ工業株30種平均とS&P500種指数は9月以来の高値圏内に。
10月13日は9月のCPI(消費者物価指数)が市場予想を上回る結果で、米国株式市場は下落してスタートしたものの、インフレがピークアウトするのではという見方もあり、結果、NYダウ+2.83%、S&P500+2.60%、ナスダック総合指数+2.23%という大幅な上昇で終えました。
10月の最終週では、米国IT産業を支えるGAFAM銘柄( アルファベット 、 アップル 、 メタ・プラットフォームズ 、 アマゾン・ドット・コム 、 マイクロソフト )の7-9月期決算が発表されましたが、いずれも期待外れという結果になり、発表後の株価は大幅安、ほぼ全敗に終わったとも言えます。
11月8日には米国の中間選挙が行われ、12日までの開票結果によると、バイデン大統領を支える与党民主党が上院50議席を確保し多数派維持が確定しました。
しかし、下院選では共和党がリードを保っている状況で、両党ともまだ過半数に届いていません。今後のバイデン政権にどのような影響を与えるか、開票結果に引き続き注目しましょう!
中国共産党の全国代表大会が5年ぶりに開催、ゼロコロナ対策はどうなる?
<直近3カ月の香港ハンセン指数の推移>
10月の香港株式市場は、9月に続き大幅な下落で終わり、香港ハンセン指数の10月31日終値は1万5,000ポイント割れとなる1万4,687.02ポイントと、2009年4月28日以来、約13年6カ月ぶりの安値を更新しました。
10月16~22日に中国共産党の第20回全国代表大会が開催され、世界の注目を集めました。中国の新指導部による経済政策の先行き不透明感や、「ゼロコロナ」継続でのさらなる景気減速が懸念されております。
また、中国の国家統計局が発表した10月のPMI(購買担当者指数)が49.2と、市場予想の50.0を下振れたことも嫌気されました。
しかし、11月11日に中国政府はコロナ対策における経済社会の発展に及ぼす影響を最大限減らすために、海外からの入境者や濃厚接触者などの隔離期間を短縮するなど新型コロナウイルス防疫措置の一部緩和を発表したことが好感され、香港ハンセン指数が1万7,000ポイントまで回復しました。今後の政策動向を引き続き注目していきましょう!
2022年10月の個人投資家に人気だった米株積立銘柄は!?
1万円以下で買える人気積立銘柄 順位 ティッカー 全体順位 銘柄名 最低購入金額 関連するテーマ 1 SPYD 3 SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF 5,740 高配当、無料ETF 2 KO 10 コカ・コーラ 8,585 飲料大手、個別銘柄 3 SOXL 11 Direxion デイリー 半導体株 ブル 3倍 ETF 1,849 半導体、レバレッジETF 4 QYLD 12 グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF 2,296 ナスダック100、ETF 5 EPI 14 ウィズダムツリー インド株収益ファンド 4,694 インド、無料ETF 6 GLDM 16 SPDR ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト 4,914 金、無料ETF 7 T 17 AT&T 2,664 通信大手、個別銘柄 8 TECL 18 Direxion デイリー テクノロジー株 ブル 3倍 ETF 3,933 テクノロジー、レバレッジETF 9 JEPI 23 JPモルガン・米国株式・プレミアム・インカム ETF 7,685 大型株、ETF 10 SPXL 24 Direxion デイリー S&P 500 ブル3倍 ETF 9,989 S&P500、レバレッジETF ※楽天証券内、2022年10月末時点の米株積立設定者数ベース。※株価は2022年11月11日の終値、最低購入金額は1米ドル=140円で試算。
※最低購入金額は手数料を考慮しておりません。
1万円以下で買える米株積立銘柄において、人気NO.1を獲得したのは SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF(SPYD) でした。
米国上場の高配当銘柄に連動するETF(上場投資信託)の中で、1株5,000円台で買えるSPYD。米株積立銘柄全体においても3位にランクインしています。手軽に積立できることが、人気が集まった理由です。
驚くことに、TOP10の中にレバレッジETFもランクインしています。半導体ブル3倍、テクノロジーブル3倍、S&Pブル3倍、「9月と10月の下落相場に買っておけばいずれ上昇する」といった米国株式相場に強気を持っている方が少なくないと感じました。
個別銘柄でランクインしたのは、 コカ・コーラ(KO) と AT&T(T) のみです。両社ともに古くから配当貴族銘柄として知られており、米国市場のこれまでをみてきた企業で、複数回の景気サイクルを経験してきました。
個人的な印象ですが、AT&Tは日本で言えば NTTドコモ(9437) 、コカ・コーラはカルピスのような位置づけでしょうか。
一方、「1万円未満」というこだわりがない場合でしたら、「3万円以下」を念頭に分散投資がより効くETF投資も可能です。
3万円以下で買える人気積立銘柄 順位 ティッカー 全体順位 銘柄名 最低購入金額 関連するテーマ 1 VTI 1 バンガード・トータル・ストック・マーケットETF 28,018 全米、無料ETF 2 VYM 2 バンガード・米国高配当株式ETF 15,434 高配当、ETF 3 HDV 4 iシェアーズ コア米国高配当株 ETF 14,798 高配当、ETF 4 VT 6 バンガード・トータル・ワールド・ストックETF 12,440 全世界、無料ETF 5 VIG 7 バンガード・米国増配株式ETF 21,465 増配、ETF 6 AAPL 9 アップル 20,958 スマホ&PC、個別銘柄 7 AGG 13 iシェアーズ コア米国総合債券ETF 13,514 債券、無料ETF 8 JNJ 19 ジョンソン・エンド・ジョンソン 23,692 ヘルスケア、個別銘柄 9 BND 20 バンガード・米国トータル債券市場ETF 10,009 債券、ETF 10 PG 22 プロクター・アンド・ギャンブル 19,732 生活用品、個別銘柄 ※楽天証券内、2022年10月末時点の米株積立設定者数ベース。
※株価は2022年11月11日の終値、最低購入金額は1米ドル=140円で試算。
※最低購入金額は手数料を考慮しておりません。
3万円以下で買える米株積立銘柄において、人気NO.1を獲得したのは バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI) です。
最低購入金額が相対的に若干高めですが、米国上場の全銘柄に投資できる点を考えると、自分で全銘柄を購入するよりコスパが良いと言えるかもしれません。
米国株式に興味があるけど、銘柄選びに困っている方、個別銘柄の乱高下を避けたい方、安定性を重視したい方にはおすすめです。
個別銘柄では、 アップル(AAPL) 、 ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ) 、 プロクター・アンド・ギャンブル(PG) がランクインしました。
ジョンソン・エンド・ジョンソンとプロクター・アンド・ギャンブルは、かねてよりディフェンシブ銘柄として有名で、銘柄ポートフォリオを構築する際に組み入れると、ある程度のリスク低減効果が期待できそうです。
さて、楽天証券では、2022年10月29日以降に米株積立の最低投資金額を従来の1万円から3,000円に大幅引き下げいたしました。
これまでは、日本円換算額が1株1万円未満の銘柄を積立したいとしても、2株以上の設定が必要となっていました。
ですが今回、最低投資金額が引き下げられたことで、1株からでも手軽に積立することができるようになったので、これを機会にぜひ米株積立をご検討ください。
今月の注目セクターをご紹介!
ご存じのように、米国や欧州など多くの国ではすでに新型コロナウイルス流行以前の生活に戻っていますが、中国本土ではまだ厳しい政策が継続中です。
しかしここで朗報です!
11月11日に中国当局は新型コロナウイルスの予防・管理措置について新たな通知を発表しました。
海外からの入境者に対する隔離措置は、これまでの「7日間の集中隔離+3日間の自宅健康観測」から「5日間の集中隔離+3日間の自宅隔離」に2日間短縮されます。
また、渡航前PCR検査回数も搭乗48時間以内の「2回」から「1回」に減りました!
さらに、国際便はいままで1航路あたり1航空会社週1便などの規制がありましたが、全面的に解除されました。
上記の政策の変更によって、一番恩恵を受けるのは旅行セクターだと思います。
日本でも水際対策が大幅に緩和され、外国との人の往来が再開されていますが、なぜ中国からの観光客が増えないのか? それは、中国帰国時の厳しい政策が面倒くさいと思っているからです。
これから迎える日本の年末年始と中国の旧正月、観光客が増えるといいですね!
(孫 祺)