1980(昭和55)年5月18日

米国のセント・ヘレンズ山が噴火

 


 1980年5月18日、米国のワシントン州スカマニア郡に位置する活火山、セント・へレンズ山が噴火しました。


 この山は標高2,950メートルでしたが、この時の噴火により2,550メートルに減少、周辺の民家約200軒を焼失させ、噴火が予見されていたにも関わらず57名の死者を出しています。


 日本の富士山にも似たこの山は頂上の半径約1.5キロメートルを吹き飛ばし、見る角度によっては山そのものが消えてしまったかのように見えるほどの変化をもたらしました。

またこの火山の噴火は地質研究や、地球規模の自然災害による変化に大きな見識を与えました。


 この時の爆発は、広島型原爆2万7000個分に相当するエネルギーが放出されたと言われています。


 その噴出物の総量は1立方キロメートル、大噴火の粉塵は北半球を覆い、その後の北半球の気象を変えたといわれ、天候への影響は少なくとも1~2年は継続したと推測されている程の自然災害でした。


 現在も専門家の間で研究中ですが、セント・ヘレンズ山の噴火は、地層、峡谷、石炭の形成には何千万年単位の年月が必要だという通説を根こそぎ変えてしまいました。


 


1980年5月18日の日経平均株価終値は

6,733円0銭


※5月18 日は休日のため前営業日の株価


ライター FIX JAPAN 前沢ともあき


 


(トウシル編集チーム)

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