解散総選挙での自民大勝を受けて、高市政権の成長戦略への期待が一段と高まりました。一方、インフレ圧力増大により株式投資の重要性も高まります。

急落・急騰を繰り返す日本株にどう投資していくのが良いでしょうか。私は、過熱感のあるAI関連株よりも、長期的に株価が出遅れている三大割安株に引き続き注目します。


自民大勝!高市ラリー続く?出遅れ「三大割安株」でインフレを乗...の画像はこちら >>

高市政権の成長戦略に期待高まる

 8日投開票の衆議院解散総選挙は、事前の各種世論調査に表れていた通り、自民党大勝となりました。これで、高市早苗首相を中心に積極的な成長戦略が取られることが確実となりました。少子高齢化が進む日本で、ただ縮こまっているだけでなく、積極的に成長戦略を進めることに、私はわくわくしています。


 とはいえ、副作用もあります。インフレ圧力が一段と高まることです。減税や補助金によって、国民への痛みは短期的に緩和されますが、長期的には日本により深刻なインフレ圧力がかかる可能性があります。


 インフレは国民生活にマイナスですが、企業経営と株価にはプラスです。インフレヘッジとして、株式投資の重要性がさらに高まると思います。


 ただし、株式投資は簡単ではありません。日本株は割安で長期的に大きく上昇すると思いますが、何らかのショックで短期的に日経平均株価が20%くらい下がることは、よくあります。高市ラリーで活況の日経平均ですが、いつまでも一本調子で上昇が続くとは思えません。

これからも、急落・急騰を繰り返しながら上昇していくと思います。


 従って、リスク管理は大切です。たびたび急落する日本株で大やけどをしないために、二つの方法が考えられます。


【1】時間分散


 毎月一定額を積み立て投資していけば短期的ショック安のダメージを緩和できます。


【2】長期的に出遅れの割安株に投資


 先行して上昇しているAI関連株や半導体関連株に過熱感がある一方、長期的に見ると株価が出遅れている割安株も多数あります。その中から業績改善が見込める銘柄を選別して投資していくことが考えらます。


 今日のレポートでは、上記の【2】の観点で、投資していく価値が高いと私が考える銘柄を紹介します。


「三大割安株」の投資価値高いと判断

 過去5年以上、日本株で、バリュー(割安)株のパフォーマンスが好調です。


<TOPIXバリュー指数、グロース指数、日経平均比較:2020年末~2026年2月6日>
自民大勝!高市ラリー続く?出遅れ「三大割安株」でインフレを乗り切る(窪田真之)
出所:2020年末の値を100として指数化、QUICKより楽天証券経済研究所作成

 中でも、「三大割安株」と私が呼んで推奨してきたバリュー株が好調です。「三大割安株」とは私が勝手にネーミングしたもので、金融株、資源関連株、製造業(自動車・素材など)のことです。


 その3セクターに、利益や配当をしっかり出しているにもかかわらず、株式市場で「オールド株」と見なされて人気がなく、株価が低迷してきた銘柄が多数あります。結果的に、配当利回りが高く、株価収益率(PER)、株価純資産倍率(PBR)が低い銘柄が多いので、私は三大割安株と名づけました。


 三大割安株は大きく上昇しましたが、それでもまだ、長期的な株価推移を見ると、なお大幅に出遅れている銘柄が多数あります。


  三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306) の株価は、2021年以降、2026年2月6日までで6.5倍となりました。それでも以下の通り、長期的に見ると、株価は割安で日経平均対比で出遅れていると判断しています。


<三菱UFJ FGの株価指標:2026年2月6日>
自民大勝!高市ラリー続く?出遅れ「三大割安株」でインフレを乗り切る(窪田真之)
出所:配当利回りは2026年3月期1株配当金(会社予想)を2月6日株価で割って算出。QUICKより作成

<三菱UFJ FGと日経平均株価の月次推移を比較:2007年1月末~2026年2月6日>
自民大勝!高市ラリー続く?出遅れ「三大割安株」でインフレを乗り切る(窪田真之)
出所:2007年1月末の値を100として指数化、QUICKより楽天証券経済研究所作成

 三菱UFJ FGは金利上昇メリットにより最高益更新を見込む、割安な好業績株として、引き続き、投資していく価値が高いと判断しています。


  INPEX(1605) は、2021年以降、2026年2月6日までで株価は6.6倍となりました。それでも以下の通り、株価は割安で、長期的に見ると日経平均対比で出遅れていると判断できます。


<INPEXの株価指標:2026年2月6日>
自民大勝!高市ラリー続く?出遅れ「三大割安株」でインフレを乗り切る(窪田真之)
出所:配当利回りは2025年12月期1株配当金(会社予想)を2月6日株価で割って算出。QUICKより作成

<INPEXと日経平均株価の月次推移を比較:2007年1月末~2026年2月6日>
自民大勝!高市ラリー続く?出遅れ「三大割安株」でインフレを乗り切る(窪田真之)
出所:2007年1月末の値を100として指数化、QUICKより楽天証券経済研究所作成

 日本のエネルギー安全保障を守るために重要な企業として、引き続き、投資していく価値が高いと判断しています。


 製造業には、依然として株価が大幅に出遅れている銘柄が多数あります。2銘柄だけ例として挙げます。 王子ホールディングス(3861) ・ ホンダ(本田技研工業:7267) とも引き続き、業績回復を見込む割安な高配当株として、買い推奨します。


<王子HD・ホンダの株価指標:2026年2月6日>
自民大勝!高市ラリー続く?出遅れ「三大割安株」でインフレを乗り切る(窪田真之)
出所:配当利回りは2026年3月期1株配当金(会社予想)を2月6日株価で割って算出。QUICKより作成

<王子HD・ホンダと日経平均株価の月次推移を比較:2007年1月末~2026年2月6日>
自民大勝!高市ラリー続く?出遅れ「三大割安株」でインフレを乗り切る(窪田真之)
出所:2007年1月末の値を100として指数化、QUICKより楽天証券経済研究所作成

(窪田 真之)

編集部おすすめ