日産「スカイライン」が「日本ネーミング大賞2020」で優秀賞を受賞。60年以上の歴史を持ち、その名が語り継がれる名車のはじまりは、どんなものだったのでしょうか。
「SKYLINE(スカイライン)」が「日本ネーミング大賞2020」で優秀賞を受賞したと、2020年12月2日(水)、日産が発表しました。
日産の執行役副社長である星野朝子さんは、「60年以上をも受け継がれる『スカイライン』のネーミングが、今も魅力を放っている、と認めていただいたことは、『スカイライン』を愛し、育ててくださった日本のお客さま、そして、このモデルに情熱を注いできた仲間たちの熱い想いの賜物です」と話します。
現行「スカイライン」400R(画像:日産)。
「スカイライン」は日産で最も長い歴史を持つプレミアムスポーツセダン。1957(昭和32)年に富士精密工業(のちのプリンス自動車工業)の主力乗用車として生産・販売が開始されました。
その後、プリンス自動車工業と日産自動車が合併した1966(昭和41)年以降も「スカイライン」の名は日産自動車が引き継ぎ、現在のモデルは13世代目になります。
「スカイライン」の名前は「ゴルフボール」とも関係?車名の「スカイライン」は、「山並みと青空を区切る稜線」が由来。初代モデルが誕生した当時、それまでの主力商品であった「プリンス・セダン」に代わる新型乗用車のネーミングとして、決定されました。

現行「スカイライン」(V37)(画像:日産)。
「スカイライン」の生産・販売を開始した当時の富士精密工業の会長で、ブリヂストンの創業者でもある石橋正二郎会長は、同社製品のゴルフボール「ブルースカイ」「スカイウェイ」などと共通性のある「空」にちなんだ言葉を指向。社内に存在した命名案のなかから、清冽なイメージを持つ「スカイライン」が選ばれた、と伝えられているそうです。
日産は「今後もこの唯一無二のブランドに誇りを持ち、先進技術がもたらす更なるワクワクをお客さまに提供してまいります」としています。