最後のリリーフ登板もつつがなく終了しました。

わずか6年で退役 短命で終わった豪州製フェリー

 佐渡汽船の高速カーフェリー「あかね」が2021年3月20日(土)、運航を終えました。

佐渡汽船 異形の高速カーフェリー「あかね」運航終了 売却先は...の画像はこちら >>

双胴船型のなかでも高速を発揮できる「ウェーブピアサー」構造が特徴のフェリー「あかね」(柘植優介撮影)。

「あかね」は、オーストラリアの造船会社インキャットが建造した「ウェーブピアサー」と呼ばれる双胴高速船型が特徴のカーフェリーで、ディーゼルエンジン4基によるウォータージェット推進により、最大速力約37ノット(約68.5km/h)、航海速力約30ノット(約55.6km/h)を誇りました。

 この快足性を活かして、2015(平成27)年4月に上越市の直江津港と佐渡市の小木港を結ぶ「小木直江津航路」に就航すると、従来のカーフェリーで約160分かかっていたのを、60分短縮して約100分で結びます。

 しかし、乗り心地の悪さや維持整備性の高さ、そして新型コロナウイルス感染拡大による利用低迷などから、2020年11月に小木直江津航路から撤退、売却されることになりました。

 2021年1月からは従来、新潟市の新潟港と佐渡市の両津港を結ぶ「両津新潟航路」で用いられていたカーフェリー2隻がドック入りする間の代替として、臨時運航されていたものの、それも3月20日が最後となり、この日をもって運航終了となりました。

 2021年3月21日(日)時点で「あかね」は売却先がまだ決まっておらず、今後の行方は未定です。

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