航空機メーカーといえば、ボーイングとエアバスになりましたな。

1970年12月18日設立

 1970(昭和45)年12月18日は、企業連合「エアバス・インダストリー」が設立された日です。

これはいまや米・ボーイングと双璧をなす超巨大航空機メーカー、エアバス(2002年に社名変更)の前身にあたります。

欧州の超巨大航空機メーカー「エアバス」設立 -1970.12...の画像はこちら >>

フランス・トゥールーズ。エアバスの旅客機が並ぶ(乗りものニュース編集部撮影)。

 エアバス・インダストリーは、フランスのアエロスパシアルとドイツのメッサーシュミット・ベルコウ・ブローム(MBB)などを中心に結成されました。本社はフランスのトゥールーズにおかれ、それは現在も変わっていません。

 エアバス・インダストリーが開発した最初の旅客機は「A300」。ただ同社をスターダムにのし上げたのは、1987(昭和62)年初飛行の150席クラスの旅客機「A320」です。世界で初めて操縦システムに電気制御を用いるデジタル式「フライ・バイ・ワイヤ」、サイドスティックの操縦かんを採用。革新的な技術をもって業界に切り込みます。

A320デビュー後のエアバス、どう成長?

 A320は航空会社のニーズを掴み大ヒット。2020年には1万機目が航空会社へ納入されました。A320シリーズは多数の派生型も展開され、現在も製造が続いています。

ただ、そのベースデザインは初期型のままです。

 ただ一方で、通路を2本もち、比較的大型の胴体をもつ「ワイドボディ」機の分野では、ボーイングが優勢である状況が長く続いていました。総2階建ての胴体で注目を集めた超大型機「A380」もヒットとはいえず生産中止に。ただ2013(平成25)に初飛行したA350は堅調な売れ行きとなっており、長年ボーイングの機体を重用してきたJAL(日本航空)も、初めての新造エアバス機として同機を導入しています。

 ちなみに、エアバス機はシステムやコントロールパネル、操縦手順について共通化が図られているのが特徴です。これを活かし2021年、ANAでは、A320とA380の混合乗務「Mixed Fleet Flying(MFF)」が、国土交通省からの承認を受けています。

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