あらゆる意味で一層”予約の取りづらい”イベントになりそうです。

「体験型見学施設」を新設

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2020年3月から休止状態となっていた、ANA(全日空)の羽田空港格納庫見学ツアー「機体工場見学」。

平時は年間7万人が訪れ、”予約困難”なイベントのひとつだったそうです。ついにこのツアーが2022年4月4日(月)より、内容を大きくリニューアルして2年ぶりに”復活”します。

ANA「格納庫見学」2年ぶりに復活! 内容も「テーマパークっ...の画像はこちら >>

報道陣に公開された「ANA ブルーハンガーツアー」(2022年3月28日、乗りものニュース編集部撮影)。

「ANA ブルーハンガーツアー(ANA Blue Hangar Tour)」と銘打たれたこのツアー、そのポイントは格納庫見学前後の時間(集合前・解散後30分)に見学できる「体験型見学施設」の新設です。有名テーマパークなどの監修も手掛けるムラヤマ監修のもと、整備部門のスタッフ業務について学び、体験できる施設となっています。

 このエリアのトレードマークは、実物大のボーイング787の垂直尾翼の模型。それを囲むように、実際の工具や部品に触れられるコーナーなどが設置されています。

 コンテンツはたとえばビジネスクラスシートの着座体験などをはじめ、飛行データなどが記録され、万が一の事故の際に原因究明のため使用される装置「フライトレコーダー」の実物展示や検査体験も。このほか、787に搭載されているロールス・ロイスエンジン「トレント1000」の4分の1サイズ可動式模型や、「ジャンボ・ジェット」と呼ばれたボーイング747の客室窓などのパーツが、多数展示されています。

新「ANA ブルーハンガーツアー」、従来との変更点

 一方で、ツアー内のメインイベントである格納庫見学は、以前と同じように研修を受けたガイドの引率のもと、1時間程度格納庫内を歩き回るスタイルで実施されます。「格納庫見学ならでは迫力や音といった要素を肌で感じていただければ」というのが担当者の弁。整備中の機体へはかなり迫ることもできるほか、格納庫自体が滑走路に面しているため、離着陸する機体を間近で見られます。

ANA「格納庫見学」2年ぶりに復活! 内容も「テーマパークっぽく」進化? 体験してみた
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報道陣に公開された「ANA ブルーハンガーツアー」(2022年3月28日、乗りものニュース編集部撮影)。

 リニューアルされたANAの格納庫ツアーですが、参加料金は以前と同じく無料。一方、コロナ禍の状況であることから、まずは1日の参加人数と催行回数を通常より絞ってのスタートとなります。

 従来のツアーは1日4回、1回あたり最大80人で実施されていたのに対し、リニューアル後はしばらく、1日2回、1回あたり最大24人で実施。ANAによると、体験型見学施設などは、ツア-終了のたびに都度清掃や消毒を実施するとのことです。なお、ツアーは平日開催で、インターネット予約のみ対応します。

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