路線バスで新型コロナ対策として実施されていた最前列席の利用停止がなかなか解除されません。早い段階で解除していたバス事業者、感染状況を見て解除に踏み切った事業者、継続している事業者など様々。
路線バスの新型コロナ対策として実施されている、車内左側の最前列席と、右側の運転席裏座席の利用停止、その解除の足並みが揃いません。
左側最前列席の利用を制限している例。2020年春から継続しているところもある(乗りものニュース編集部撮影)。
これらの座席の利用を停止する措置は、新型コロナが最初に猛威をふるった2020年春から、全国的に進みました。
それから2年、東急バスは2022年4月以降、座席の利用制限をほぼ撤廃したといいます。感染状況を見ての判断だということですが、以前から、解除に関する要望も寄せられていたということです。
一方、都営バスはいまだ閉鎖中。4月25日の段階で東京都交通局は、「今のところ継続の予定」とし、解除の見込みが立っていないことを明かしました。
これらの座席の利用停止は、2020年5月に日本バス協会が策定した「バスにおける新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」でも、乗客・乗員への飛沫感染を防止する観点から規定されていました。
ただ、路線の混雑状況などを考慮し、同年7月の改訂で、乗務員を保護する飛沫感染防止スクリーンなどの設備を備えている場合のみ、除外する規定を設けたといいます。
2022年現在は「運転に支障がない場合は、運転席及び運転席と後部座席の間に防護スクリーンを設置することなどにより、乗客と乗務員の飛沫感染を防止するよう努める」という表現となっており、座席の利用停止を求めてはいません。
一方、2020年5月下旬という早い段階で、座席の利用制限を一部解除したのが、福岡の西鉄バスです。最初の緊急事態宣言解除後に福岡地区でバスの利用が増え、「密」を避ける観点から、左側の最前列席より順次解除していました。2022年4月現在は、全面的に解除しているといいます。
ただ、東急バスでも一部、終点となっている施設側の要望から解除していない路線もあるとのこと。バス事業者の判断だけで解除に至らないケースもあるようです。

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