外環道に新設される「外環八潮PA」の全貌が明らかになりました。PAができるのは地上。
外環道に新設される仮称「外環八潮PA」の工事着手が見えてきました。このPAのランプは、外環道へ新たに接続する道路とのジャンクションを兼ねます。ただ、現状の本線は高架区間。ランプやPAはどのような形態になるのでしょうか。
手前の高架が外環道。画面右上にPAが設けられ、外環道とランプで接続する(画像:Google)。
NEXCO東日本は2022年7月1日(金)、見直しを反映した令和4年度の発注見通しを公表しました。ここで外環八潮PA関連の諸工事がいくつか新規追加されています。
たとえば、ランプの橋桁を建設する「八潮パーキングエリアランプ橋(鋼上部工)南工事」は令和5(2023)年度第1四半期の入札で工期は約70か月、地盤対策工事や橋脚・橋台工事を含む「東京外環自動車道 八潮パーキングエリア工事」は令和5年度第3四半期の入札で工期は約85か月とされています。
NEXCO東日本関東支社は、PAの開業時期について「改めてお知らせします」としましたが、少なくとも2030年頃には、その姿が見えてきていることでしょう。
この外環八潮PAは、草加IC~外環三郷西PA間にできます。
PAの用地は、八条白鳥交差点の北東側に確保されており、高架と地上をつなぐランプが設けられます。本線上には、そのランプを接続させるためのスペースが開通時から存在し、いまは植栽などが置かれているのです。
今回、NEXCO東日本関東支社から外環八潮PAの完成イメージパースを入手。将来像が判明しました。
規模は新倉PAの4倍以上!?PAは、東埼玉道路と八條北小学校のあいだ、南北に長い8ヘクタールの土地に設けられる見込み。イメージパースには、PA内2か所に調整池も描かれています。
本線からは4本のランプが延び、外回りと内回りの双方からPAを利用できます。東埼玉道路の中央分離帯部分に寄り集まったランプ橋は、その先で2回カーブし、PA敷地の北側から回り込むように地上のPA駐車場へ取りつきます。
また、ランプ橋の途中には、別の高架橋を接続させるスペースが描かれています。前出の通り東埼玉道路は中央分離帯部分が広く空けられており、ここに高架の自動車専用部が設けられる予定で、この本線との接続スペースと考えられます。
なお、東埼玉道路の専用部はすでに事業化されており、NEXCO東日本の有料道路となる予定。ちなみに外環八潮にはスマートICも整備される見込みです。

本線上のランプ接続スペース(乗りものニュース編集部撮影)。
外環道には現状、和光北ICに接続する新倉PAしか休憩施設がなく、千葉方面の次のPAまで50km以上離れています。新たにできる外環八潮PAの駐車台数は外回り・内回り合わせて約480台(小型車約340台、大型車約140台)が予定されており、台数のうえでは新倉PAのおよそ4倍強の規模となります。