古来から馬は乗りものになってきましたが、意外と見たことがないシーンが、シマウマへの騎乗。なぜ人はシマウマに乗ってこなかったのでしょうか。
古来から馬は乗りものになってきましたが、意外と見ないシーンが、シマウマへの騎乗。なぜ人はシマウマに乗ってこなかったのか。そんな疑問についてアメリカのハンク・グリーンさんらが手掛ける教育用Youtubeチャンネル「SciShow」が解説しています。
シマウマ(画像:写真AC)。
それによると、アフリカでシマウマとともに進化してきた人間が、何百万年にも渡ってシマウマを捕まえて食べていたことから、シマウマは人間を恐れているのだとか。また、ハイエナやチーター、ライオンなど多くの天敵に囲まれたサバンナを生き抜くため、危険を察知したらすぐに逃げ出せるよう、とても神経質な動物になったといわれています。
こうしたこともあり、シマウマは馬と比べるとかなり攻撃的だそう。肉食動物に襲われると逃走するだけではなく、後ろ足で蹴り上げたり噛みついたりするので、飼い慣らすのがとても難しいのだそうです。そのキック力はライオンの顎を骨折させることもあるほど強力で、アメリカの動物園では、シマウマが最も飼育員に怪我を負わせることが多い動物なのだとか。
また、その体型は馬に比べると小さく、背中も丈夫ではないので乗りにくい構造。気性が荒く、体も騎乗に適していないことが、シマウマに人々が乗ろうとしてこなかった主な理由であるようです。
しかし、中には成功した人もいます。
また、ミネソタ州のカンタベリー・パーク競馬場で開催される「エクストリーム・レース・デー」というイベントでは、ラクダやダチョウに乗ったレースなども行われますが、シマウマのレースの動画では、ジョッキーがバタバタと振り落とされており、乗りにくさがわかります。