「巨大生ハム」と「ブランケット」が買える航空会社になります。これまたユニーク。
北九州を拠点とする航空会社スターフライヤーと通販大手のジャパネットホールディングスが、2022年に発表した資本業務提携。これにともなって、スターフライヤー機のサービスが、2023年3月より大きく刷新されます。ひと言でいうと、「ジャパネット仕様」となるのです。
スターフライヤーの旅客機(乗りものニュース編集部撮影)。
もっとも大きな変化は、機内番組の刷新です。
新たに放映される機内番組は、11チャンネルで構成。これらはいずれも、BS放送局「BSJapanext(ビーエスジャパネクスト)」で放送している番組です。内容は、クイズ番組「パネルクイズ アタック 25 Next」など。このうち、お笑いコンビの「キャイ~ン」が全国の名品について紹介する「名品モノづくり探訪」など2チャンネルが、放映されている商品を購入でき、後日自宅に商品が届く、視聴と購入がつながる番組となります。
「多種多様な番組構成で、ビジネスマンだけではない、いろいろな方に楽しんでいただけるのではと考えています。番組は人気のあるものや、商品と連動したものなどを中心に選定しました」(担当者)
その一方でこれまでのスターフライヤー機では、他の航空会社では見られないような番組も放映されてきました。
スターフライヤーの「伝説の機内番組」どんなもの?たとえば、2019年から放映開始の福岡県・テレビ西日本(TNC)で放映の「WORLD FUKUOKA NEWS」。
そしてスターフライヤーでは一時、同社を「狂った航空会社」として各種取り組みを紹介するこの番組の放送回を、あえて機内で放映するといった”尖りすぎた”試みをし、旅行ファンを驚かせるなどしました。
なお、スターフライヤーによると、3月以降はこの「WORLD FUKUOKA NEWS」をはじめとする既存番組は入れ替えられる予定とのことです。
ただその一方で、スターフライヤー機の機内に起こる変化はこれだけではありません。
凄いぞ!「ジャパネット化」したスターフライヤーの新機内スターフライヤー機では2023年以降、機内番組のほか、機内誌や機内販売もリニューアルされます。
「S MAGAZINE・J CATALOG」と名付けられた新機内誌は、特集記事コンテンツと機内販売カタログの両面表紙となっており、ジャパネットがもつ販売やカタログ制作ノウハウを活用。とくに、機内販売カタログとしての機能を充実させるといいます。機内誌の持ち帰りも可能とのことです。

スターフライヤーの新サービスについての概要(乗りものニュース編集部撮影)。
このほかに近日中に、機内販売システムもフルリニューアルされます。ジャパネット独自開発の機内販売システムによりモバイルオーダー化し、販売商品の選定から配送までを連携して運営します。
注文方法は、機内誌の商品ページにある二次元バーコードを読み込み、必要情報を入力するというもの。これまで機内での手渡しだった機内販売品が、自宅を始めとする指定住所への配送で受取可能となります。配送日時は最短翌日からです。
なお、ジャパネットとコラボしたスターフライヤー機内販売品の第1弾として提供される商品は8種類。原木の生ハムやワイン、日本酒をはじめ、シャワーヘッドやダウンケットなどを取り扱います。
「今回の新サービスの提供は、機内のなかで過ごしていただく時間を充実していただきたいとの思いが強いです。未知の部分が強いが、ジャパネットの『中に入って磨きあげる』強みを生かして、これからみなさまからご意見をいただき、磨いていければと思います」(ジャパネット担当者)
※誤字を修正しました(2月28日17時54分)。