中華店居抜きバスターミナルは消滅へ…。
2車線道路はいつも渋滞2023年3月、横浜市港北区内に新駅「新綱島」が開業しました。
再開発事業は、東急東横線の綱島駅側でも進みます。駅東口前の商店街が対象で、そこには臨港バスの名物バスターミナルも含まれます。雑居ビルの1階を「居抜き物件」として待合室にし、その脇の空き地をバス停としているものです。
綱島街道(2023年6月、大藤碩哉撮影)。
ところで、両駅のあいだを貫くのが東京丸子横浜線(綱島街道)です。東京都の五反田から横浜駅近くまでを結ぶ幹線道路ですが、4車線以上の箇所と2車線の箇所が混在しています。そして綱島地区は2車線であり、バスの往来も多いことから、付近では慢性的な渋滞が発生しています。事業では、街道の拡幅も予定されていますが、2023年6月現在はどのような状況でしょうか。
現地を訪れると、計画の半分ほど 約80mの区間で整備が済み、工事用フェンスで仮囲いがなされていました。歩行者がすれ違える幅の歩道も完成しています。ただし、信号機の柱がかつての区画にせり出したままであり、共用へ向けては移設が必至です。
残りの80mほどは、まだ建物の立ち退きが済んでいない状況でした。横浜市の計画では、2026年までに道路竣工予定としており、こちらはまだ年月がかかりそうです。最終的には、現行12mの幅員が、約20m(4車線)へ拡幅されます。

再開発事業の概要(画像:横浜市)。
綱島街道の上空には、2本のデッキが架橋される計画です。先述の商店街跡地にも、北棟と南棟から成る複合施設が建設され、そこと新綱島駅直上の施設がデッキで結ばれるからです。綱島街道をオーバークロスするものですが、これにより歩行者の利便性や回遊性が向上します。
また綱島街道に並行して、新綱島駅の地上に新しい道路も建設されます。総距離100mほどの綱島東線です。
ここには、現行で綱島駅側に集約されているバスターミナルの一部が移転予定です。横浜市は、「道路整備とあわせ、綱島街道および綱島駅東口の混雑緩和を図ります」としています。
ちなみに綱島街道の拡幅事業は、紹介した駅前からさらに北、北綱島交差点までの約980mが計画されています。