ヴェゼルの良かった点も挙げています。

ここは日本の道なんだから!

 トヨタ自動車の豊田章男会長が、ホンダ「ヴェゼル」を運転する動画。

同社の公式X(旧ツイッター)で2023年9月7日に公開されると、瞬く間に再生され、12日時点で1600万以上の表示、4.5万以上の「いいね」、1.4万以上「リポスト(旧呼称リツイート)」されるなど大きな反響を呼びました。
 
 そういったなか、9月10日に公開された同社公式YouTubeチャンネル「トヨタイムズ」で、なんと豊田会長がホンダ「ヴェゼル」の感想について語っています。

「お世話になりました!」豊田会長 ホンダ車にトヨタシール貼付...の画像はこちら >>

レンタカーとして使ったホンダ「ヴェゼル」のテールゲートに「モリゾウシール」を貼付するトヨタの豊田章男会長(ホンダレンタリースとかちのX〈@HR_tokachi〉より引用)。

 会長は9月8日(金)から10日(日)まで北海道陸別町で開催されていた「ラリー北海道」に参加するために道東を訪れており、そのなかで現地における“移動の足” として、レンタカーのホンダ「ヴェゼル」に乗っていたとのこと。

「トヨタイムズ」の番組内でヴェゼルの印象を聞かれた豊田会長は、「イイですよ」と当初こそあまり多くを語りませんでしたが、ひと呼吸置いたのち、「方向指示器の音が気に入らなかった」と述べていました。

 その理由は、「ここ日本の道なんだから、アメリカの音にしてほしくない」というもの。これに関連して「ハンドルの軽さがアメリカ的な味付け」とも語っており、豊田会長としては日本車らしくないのがお気に召さなかったようです。
 
 ただ、その一方で良かった点として、外観が「Bセグメント車の割に大きく見える」ところを挙げていました。これに関しては「外装デザインが堂々としていて良い」と明言しており、「日本には大きいクルマへのヒエラルキーがあるなか、小型車でも小さく見せないデザインは非常にイイ」と感心していました。

モリゾウシール付きの激レア「ヴェゼル」はいずこ?

 一方、ヴェゼルの走りについては「語るほど乗っていないからわからない」とのこと。ただ「運転はしやすい」と明言しており、ライバルメーカーのクルマであっても良かったところは褒める豊田章男会長の人柄がわかる動画となっていました。

「お世話になりました!」豊田会長 ホンダ車にトヨタシール貼付! ヴェゼルに辛辣な感想も
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ホンダ「ヴェゼル」のリアガラスに貼られた「モリゾウシール」(ホンダレンタリースとかちのX〈@HR_tokachi〉より引用)。

 なお、前出のとおりこのヴェゼルはレンタカーであったため、ラリー北海道最終日の10日(土)に返却したとのこと。しかし、その際に窓口となったホンダレンタリースとかちの承諾を得て、当該車に「トヨタ ガズーレーシング」のステッカー、通称「モリゾウシール」を貼ったことを明らかにしました。
 
 豊田会長いわく「今後、ホンダレンタカー(ホンダレンタリース)でお車を借りられる方、あのクルマを探してみてください」とのことなので、しばらくの間は「トヨタ」表記が添付されたヴェゼルが存在する模様です。

 この動画が公開された直後、北海道帯広市で営業するホンダリースとかちの公式Xが、関連する動画をさっそく公開。「豊田会長より提供いただきました、動画でございます」という一文とともに、会長自らヴェゼルのリヤガラスに「モリゾウシール」を直貼りする様子を披露していました。

 日本、いや世界で唯一かもしれない「モリゾウシール」付きのホンダ車。もしかしたら北海道に行けば、お目にかかれるかもしれません。

【動画で見る】ヴェゼルへの御礼ともに特製シールを貼る豊田会長
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