かの有名な迂回ルート「一六曲がり」を実現させた有力者!?

行きが「かんぱち」帰りが「いちろく」

九州の新観光列車「かんぱち・いちろく」に命名 久大本線の誕生...の画像はこちら >>

肥薩線を走る観光列車「いさぶろう・しんぺい」(画像:写真AC)。

 JR九州は2023年10月26日(木)、2024年春にデビューする観光列車の名称を「かんぱち」「いちろく」に決定しました。

 この2つの列車は、博多を起終点として、久留米から久大本線を走り、観光地・湯布院をむすびます。往路が「かんぱち」復路が「いちろく」として運行されます。このスタイルは、熊本・鹿児島で走る観光列車「いさぶろう・しんぺい」と同じです。

 名前の由来は、久大本線そのものの誕生に深く貢献した2人の人物です。

「かんぱち」は麻生観八から。舟来屋 八鹿酒造の3代目で、20年におよぶ国への鉄道敷設運動を経て、実現にこぎつけました。

「いちろく」は衛藤一六から。久大本線が大きく迂回ルートをとって「湯布院経由」になった立役者です。もともとは大分~日田~久留米をまっすぐつなぐ計画でしたが、衛藤のはたらきで地元・北由布、南由布に鉄道がもたらされ、大いに発展しました。この迂回ルートは「一六線」または「一六曲がり」と呼ばれています。

 列車のデザインを担当するのは「IFOO」。列車はキハ47形とキハ125形混成の3両編成。

中間のキハ125形はビュッフェとなります。全社グリーン車です。
 

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