防空能力強化のため。

ドイツに協力する形での提供

 リトアニアは2024年5月18日、ウクライナの防空能力強化のために、AMBER-1800レーダーシステムを6台供与する方針であることを明らかにしました。

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AMBER-1800の運搬車両(画像:Altimus-tech)。

 これはリトアニアのラウリナス・カシュナス国防相が、ドイツのボリス・ピストリウス国防相とベルリンで会談した際に明かされた内容です。

 ドイツ国防省によると、ドイツ外務省と国防省が中心になり立ち上げた「防空に関する即時行動(Immediate Action on Air Defence:IAAD)」に協力する形で、リトアニアはAMBER1800を提供するようです。

 AMBER-1800は、2014年からリトアニアで製造、探知範囲約350km、車載移動可能なレーダーシステムです。ステルス製の高い飛行体や、小型で捕捉が困難な巡航ミサイルを探知することに長けているそうです。また、目標の追跡のほかに、ミサイルの予定航路の自動検出もできるとのことで、ピストリウス国防相は「ウクライナの人命救助に対するリトアニアの貢献である」と述べました。

 なお、供給される時期などに関しては、明らかにされていません。