新日鐵住金は北陸新幹線のグランクラス車両に同社の「アクティブサスペンション」が採用され、ワンランク上の乗り心地を実現したと発表しました。どのような装置なのでしょうか。
2015年3月6日、新日鐵住金は北陸新幹線E7系・W7系のグランクラス車両に、同社の「鉄道車両用アクティブサスペンション」が採用されたことを明らかにしました。
「アクティブサスペンション」とは、車両の揺れを抑えて乗り心地を向上させる装置です。車体に備えられた加速度計で横揺れを検知し、振動とは逆方向の力をアクチュエータで生成。横揺れを打ち消すようにコンピュータで制御することで、「ワンランク上の乗り心地を実現」(新日鐵住金)したといいます。
鉄道車両へのアクティブサスペンション搭載は2001(平成13)年、東北新幹線「はやて」「やまびこ」などに使用されるE2系1000番台で、営業用車両としては世界で初めて行われました。その後、東北新幹線「はやぶさ」のE5系や近鉄の観光特急「しまかぜ」、JR九州の豪華クルーズトレイン「ななつ星in九州」など、採用が広がっています。
また北陸新幹線E7系・W7系車両のグリーン車、普通車にも「セミアクティブサスペンション」という、グランクラス車両のアクティブサスペンションほどの効果はないものの、揺れを軽減させられる装置が搭載されています。

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