ミサイルの発射訓練機会がかなり少ない?
ペルシア湾派遣中に実施ニュージランド海軍は2025年2月17日、対艦ミサイル「ペンギン」をヘリコプターから発射する実験を初めて実施したと発表しました。
「ペンギン」発射機能を持つH-2「シースプライト」ヘリコプター(画像:ニュージランド空軍)
この発射実験は、ペルシア湾に派遣するフリゲート「テ・カハ」の訓練の一環として行われたものです。
「テ・カハ」は艦内に対艦ミサイルを搭載していないため、「シースプライト」が実質的に唯一の対艦ミサイル発射台となっています。
「ペンギン」は、ノルウェーのコングスベルグが開発したミサイルです。1970年代から固定翼機のほか、ミサイル艇やヘリコプターからも発射できるミサイルとしてアメリカ海軍をはじめ、各国で使用されています。
なお、ニュージランド空軍は「ペンギン」を10年以上前に取得していますが、実際に発射したのは今回が初のようです。同国空軍は予算や納入遅延など様々な問題から、ミサイルの発射テストを行う機会がかなり少なく、一部報道によると、今回の「ペンギン」以前に行った空中発射型のミサイルテストは、2008年まで遡る必要があるようです。
【動画】「ペンギン」発射! これが、ニュージランド軍のミサイル実験です