大阪万博に合わせ、山陽新幹線で「ONE PIECE新幹線」が運行されます。これに先立ち、第一編成「せとうちブルー号」が報道陣へ公開。
JR西日本は2025年4月12日(土)から、アニメ『ONE PIECE』の世界観を表現した「ONE PIECE新幹線」を、山陽新幹線(新大阪~博多)で運行します。9日(水)には博多総合運転所(福岡県那珂川市)において、その第一編成「せとうちブルー号」が報道陣へ公開されました。
「せとうちブルー号」となった700系新幹線電車7000番代のE13編成(2025年4月9日、皆越和也撮影)
これは山陽新幹線の“新たな乗車体験”と“沿線地域の魅力”を楽しんでもらうために企画されたもの。7月までに、テーマとカラーリングの異なる3編成が登場予定です。
「せとうちブルー号」となったのは700系電車7000番代「ひかりレールスター」のE13編成です。車体は「せとうちへの旅」をテーマに海をイメージした鮮やかなライトブルーに塗装されたうえ、腰部には白いライン、その下には弧状の白と濃紺のラインがあしらわれ、各車両に『ONE PIECE』のキャラクターが散りばめられています。誰がどの車両に配されているのか、探すのも楽しいでしょう。
「ONE PIECE新幹線」は、4月13日(日)に開幕する「EXPO 2025 大阪・関西万博」で来阪する観光客へ“プラスワントリップ”を提案するもので、西日本地区、特に瀬戸内エリアへの誘致も狙いのひとつです。JR西日本は、「人気コミック/アニメ『ONE PIECE』の仲間と一緒に冒険の旅に出かけよう。いざ、『偉大なる線路(グランドレイル)』へ!」とPRしています。
車内もだいぶ凝っている!また、車内にも工夫が凝らされています。

JR西日本 鉄道マーケティング部の竹澤 徹担当部長(2025年4月9日、皆越和也撮影)
運行時には、TVアニメの初代オープニングテーマ『ウィーアー!』が車内チャイムとメロディに使用され、一部の駅ではルフィやチョッパーの声優による車内放送も実施するとのこと。なお、4月12日に博多駅と新大阪駅で行われる出発式では、『ウィーアー!』を歌った、きただにひろしさんも登場し、主題歌を披露するそうです。
「ONE PIECE新幹線」の運行について、JR西日本 鉄道マーケティング部の竹澤 徹担当部長は「『ONE PIECE』の世界観が旅ということを含めてマッチするのではないかということで、アプローチしました。思ったよりも青が映えて、今日は天気も良く、改めて実物を外から見てよい車両だなと思いました。青にはいろいろありますが、この車両のために瀬戸内の海の色をイメージし、ただ改めて眺めると、空の青でもあるなと思います」と話しました。なお運行は万博終了後も、しばらく継続するといいます。
ところで、白い車体にピンクをあしらった第二編成「トニートニー・チョッパー号」は5月28日(水)から、同じく白い車体にイエローをあしらった第三編成「モンキー・D・ルフィ号」は7月2日(水)から、山陽新幹線で主に「こだま」として運行予定です。