「フライトレーダー24」の公式SNSが、「世界最大の輸送機」として知られているアントノフAn-124「ルスラン」が、ウクライナから出国したと投稿しました。
姉妹機には露により破壊された「世界最大の飛行機」世界中の航空機をリアルタイムに追跡できるサイト「フライトレーダー24」の公式SNSが、2025年7月11日早朝、量産化されたなかでは「世界最大の輸送機」として知られているアントノフAn-124「ルスラン」、機体番号「UR-82073」が、ウクライナから出国したと投稿しました。
アントノフAn-124「ルスラン」(画像:Antonov Company)。
ロシアは2022年2月、ウクライナの首都キーウを侵攻し、この機を運航していたホストーメリ空港も爆撃を受けました。ここでは世界に1機のみしかなかなった「世界最大の飛行機」、An-225「ムリヤ」が破壊されたほか、An-26航空機、An-74航空機が破壊。An-12航空機やAn-22航空機、そしてAn-124航空機なども損傷を被ったとのことです。「UR-82073」も、このときホストーメリ空港にとり残されていたと見られます。
An-124は、全長約70m、全幅約75m。過去には171.219tの貨物を搭載して高度1万m以上を飛んだこともあり、こういった搭載重量系のギネス記録をいくつも打ち立てています。さらに先述のAn-225は、An-124をベースに宇宙船輸送のためさらなる大型化を図ったモデルになります。
なお、今回のフライトでは、同国を出発した「UR-82073」はドイツ・ライプツィヒ・ハレ空港へと到着しています。なお、投稿を見たSNSユーザーからは「素晴らしいニュースです」「国外に持っていくまでに本当によく努力しました」「この巨大飛行機が、ロシアの空襲をほぼ3年半も耐え抜いたとは想像もできません」といったコメントが寄せられています。
【画像】これが「世界最大の輸送機」3年5か月ぶりのフライトの様子です