読者アンケートによる「首都高総選挙」を実施。C2中央環状線は好きな路線で4位にランクインするも、「通りたくない路線」では2位となりました。
「乗りものニュース」では、2025年7月16日(水)から7月25日(金)にかけて、読者アンケート「首都高総選挙」を実施。「好きな首都高の路線」やその理由、さらには「通りたくない路線」についても意見を募集しました
山手トンネル(画像:写真AC)。
その結果、C2中央環状線が「好きな首都高の路線」で第4位(9%)にランクインした一方で、「通りたくない路線」では第2位(26%)という評価となりました。
全線開通から10年を迎えたC2中央環状線は、都心部の渋滞を確実に緩和した重要かつ便利な路線ですが、「通りたくない」という理由は、どのような部分なのでしょうか。
「山手トンネルの渋滞、景色が殺風景」(運転歴3年以下・男性)
「トンネルは景色も見えず空気も悪いので、渋滞にはまると最悪の気分です」(運転歴30年以下・男性)
「ずっとトンネルで息が詰まるし大橋のループあたりでがっつり詰まった日には吐きそうになる」(運転歴20年以下・男性)
通りたくない理由は、C2の西側18.2kmを占める「山手トンネル」に集中していました。好きな路線として上位に挙がった湾岸線、C1都心環状線、台場線は、いずれも「景観の良さ」が高く評価されたのに対し、トンネルのため殺風景に見る向きがあるようです。それだけではありません。
「何しろ夏場(だけではないが)は異常な高温」(運転歴30年以下・男性)
「延長が長く、混雑していて高温になりがちな山手トンネルは、オーバーヒートなどのリスクが高い旧車乗りには非常に“危険な”路線だから」(運転歴10年以下・男性)
景観のつぎに多かったのは「暑さ」に関する意見です。近年の猛暑の影響もあり、トンネル内では気温が40度を超えることもあります。対策としてミスト噴射が行われているものの、「まるでサウナ」といった声もありました。渋滞も頻発するため、SNSでは「トンネル内に長時間滞在し、熱中症寸前になった」といった投稿も見られます。
また、「閉塞感が強く気が滅入る」(運転歴30年以下・男性)、「山手トンネルの見通しが悪く、追突の危険があるから」(運転歴20年以下・男性)と、うす暗く見通しが悪い構造も事故リスクの一因と認識されているようです。
荒川沿いは景観良し!一方で、肯定的な意見もあります。

C2中央環状線(画像:写真AC)。
「トンネルがあったり、高架の上だったりと楽しい」(運転歴30年以上・男性)
C2は山手トンネル以外の28.2kmは主に高架区間です。このため「区間ごとに風景が違って楽しめる」(運転歴30年以上・男性)という意見も。
たとえば、山手トンネルを抜けて高架区間に入ると、今度は飛鳥山トンネルに入って一気に下り坂となり、王子駅付近の鉄道をくぐり、また高架へと上っていくジェットコースターのような線形となっています。こうしたことも「楽しさ」につながっているのかもしれません。
また、トンネル以外の景観についてはおおむね高評価でした。
「葛西JCTから鹿浜橋までの荒川沿いの景色がよく、遠くまで見渡せて気持ちよく走れるから」(運転歴30年以下・男性)
「葛西に向かう荒川沿いや王子付近の内回りなど,眺めの良い場所が多い」(運転歴30年以下・男性)
特に荒川沿いに関する好意的な声が多く、四つ木、扇大橋、小菅といった出入口を利用する人からは、東京スカイツリーが望める点や、夜景の美しさを挙げる意見もありました。
●アンケート実施概要
・調査機期間:2025年7月16日(水)12時ごろから7月25日(金)18時ごろまで
・調査方法:Googleフォームを利用しての調査
・対象:「乗りものニュース」のSNS(Twitter、Facebook)のフォロワーなど
・有効回答数:100