アメリカ海軍は2025年8月1日、F/A-18シリーズの累計飛行時間が1200万時間を突破したと発表しました。

軽く1000年超えの飛行時間

 アメリカ海軍は2025年8月1日、F/A-18シリーズの累計飛行時間が1200万時間を突破したと発表しました。

F/A-18シリーズ、米海軍艦載機として驚異の累計飛行時間を...の画像はこちら >>

EA-18G「グラウラー」(画像:アメリカ海軍)

 同シリーズは、アメリカ海軍航空隊で最も長く運用されている艦載機であり、1980年代に初登場した初代F/A-18「ホーネット」以降、その後継機であるF/A-18E/F「スーパーホーネット」や、電子戦型のEA-18G「グラウラー」へと発展し、現在もなお第一線で活躍しています。

 これまでに運用されたF/A-18系列機の全機体の累計飛行時間を日数に換算すると、約50万日、実におよそ1370年分に相当する時間、空を飛び続けてきたことになります。

 なお、アメリカ海軍で累計飛行時間が第2位とされるF-14シリーズは、2025年現在、F/A-18シリーズよりも長い32年間運用されていましたが、飛行時間は約600万時間と推定されており、F/A-18シリーズはその2倍以上の飛行時間を記録しています。

 この差の一因として、F/A-18が空母艦載型のマルチロール機として、制空戦闘、対地・対艦攻撃、電子戦など、かつては複数の機種で分担していた任務を一手に担っていることが挙げられます。

 F/A-18およびEA-18Gプログラムオフィスのプログラムマネージャー、マイケル・バークス大佐は、「F/A-18とEA-18Gは、過去40年間のほぼすべての主要な米軍の軍事作戦に参加してきました。ホーネットの初配備から、スーパーホーネットやグラウラーの先進的な機能に至るまで、これらの機体は前方展開、戦術航空戦力、そして電子戦能力を世界中に提供してきました」とコメントしています。

 この飛行時間の節目は、2025年11月に予定されているF/A-18E/F「スーパーホーネット」の初飛行30周年とも重なる、象徴的なタイミングとなりました。

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