信号待ちでずっとウインカー出す必要って…?

 交通ルールは数あれど、SNSでも非難の声が多いのが、「ウインカー」に関することです。ウインカーを出すのが遅い、あるいは出さないクルマへの非難が多く見られます。

【え…!】これが「右折レーンの“右”にある直進レーン」です!(写真)

 ウインカーは、進路変更や右左折といった「動きの予告」を周囲に伝えるための装置、つまり自分のためではなく周囲の人のための行為です。ウインカーを出さないことはもちろん、「ブレーキを踏んでからウインカーを出す」クルマも、非常に危険だと都内の自動車教習員の男性は話します。

 同様に、信号待ちの段階でウインカーを出さず、青になった途端にウインカーを出すクルマへの非難も大きいものです。SNSなどでもしばしば「直進だと思ってたのに右折かよ!」といった声が上がります。

 一方、右折専用や左折専用レーンなどでは、信号待ちのあいだ、ウインカーを出さないクルマも確かに多く見られます。この行為はどうなのでしょうか。

 まず、どんなレーンであっても、信号待ちのあいだウインカーを出さないのは違反になる可能性があります。道路交通法でウインカーを出すタイミングは、「右左折の30m手前」あるいは、車線変更や幅寄せをする「3秒前」とされています。右左折の専用レーンであっても同じです。さらに、こうした合図は右左折などの行動が完了するまで、出し続けなければなりません。

「信号待ちで右折レーンの最前にいるのに、ウインカーを出さないで、右折と同時にウインカーを出すアホが多すぎる。手前でウインカー出すのがカッコ悪いとか考えの奴がいるみたい」

「ウインカーを出さない俺カッケーなんですかね
周りに曲がりますよって知らせるのがウインカーなのにね」

「『右折レーンだから出さなくてもわかるだろ』と主張するけど、まだ歩行者の交通ルールまでしかわかっていないような子供の前でも同じことが言えるのかな」

 このような意見がSNSでは見られます。

 周囲の人からは、そのレーンが右折・左折専用か否かは分からないケースがあるほか、専用レーンであったとしても、出すタイミングが遅ければ、後続車の認知遅れを招く可能性があります。栃木県警はSNSで、右折レーンに入る3秒前からウインカーを出さなければならないと発信しています。

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