防衛省は2025年8月29日、来年度予算の概算要求を公表。その中で、「目標情報収集用無人機」を取得する方針を明らかにし、イメージ図も公開しました。
【完成イメージ】これが新たな日の丸航空機「目標情報収集用無人機」の外観です
防衛省は、敵が対応できない遠距離から攻撃を加えることが可能な、スタンド・オフ防衛能力の構築を進めています。「目標情報収集用無人機」は、スタンド・オフ防衛能力の実効性を確保するために、目標周辺まで飛行して情報を収集する機体となります。攻撃能力はありませんが、スタンド・オフ兵器の運用に際しては不可欠となる機体です。なお、これまでは「戦術無人機」と呼ばれており、今回から名称が変わっています。
航空自衛隊は2024年5月、この無人機に関して三菱重工と契約し、試作機による各種実証を行うと発表していました。今年5月には試作機を用いて離着陸性能や飛行などに関する検証が実施されています。
防衛省は来年度の概算要求に、目標情報収集用無人機の取得などに要する費用として20億円を計上。4機の改修・取得するほか、機体の整備や修理、輸送、教育訓練などを包括的サービスとして取得するとしています。