JR東日本は2025年9月3日、今年6月で運行を終了した寝台特急「カシオペア」のE26系車両を、大宮駅の北側にある市営「桜木駐車場」跡地に整備中の大型複合施設「(仮称)桜木PPJ」へ移設展示すると発表しました。
展示されるE26系は、展望室タイプの「カシオペアスイート」を備える1号車の「スロネフE26」。
なお、JR東日本によると、移設展示が決まった「スロネフE26」以外の客車は「基本的に廃車とする予定で、今後解体する」(コーポレート・コミュニケーション部門)としています。
「(仮称)桜木PPJ」の計画地は、大宮駅西口から約500メートルの距離にあり、JR東日本の車両検査などを行う大宮総合車両センターの真向かいに位置しています。
さいたま市は2023年10月、桜木駐車場用地の活用事業の優先交渉権者を、公募型プロポーザル(企画提案)により、大和ハウス工業・大和ハウスリアルティマネジメント・JR東日本グループに決定。2024年3月に基本協定を締結し、今年4月に着工しています。
事業では商業棟、オフィス棟、駐車場棟、フィットネス棟、結婚式場・MICE棟の計5棟で構成する複合施設を建設する予定。施設の規模は地上5階建て延べ約3万1858平方メートルです。
敷地内には、鉄道車両を展示する「電車ひろば」を設け、ここに「鉄道のまち大宮」を象徴する車両を展示する方針が示されていました。