JR北海道は、新たな特急電車の導入に向けた検討を開始します。同社は2025年8月、新たな特急電車の調達に向け、車両メーカーなどから情報収集を行うことを目的とした資料提供招請を公示しました。
【画像】これがJR北海道「新型特急電車」に置き換えられる車両です
現在、JR北海道は交流特急用電車として、785系と789系0番台・1000番台を保有しています。
このうち、785系は札幌~東室蘭・室蘭を結ぶ特急「すずらん」、789系0番台は札幌~旭川を結ぶ特急「ライラック」、789系1000番台は同じく札幌~旭川を結ぶ特急「カムイ」で使用されています。なお、789系1000番台は「カムイ」だけでなく、「すずらん」の運用にも入ります。
789系0番台は元々、津軽海峡線の特急「スーパー白鳥」用としてデビューしましたが、北海道新幹線(新青森~新函館北斗間)の開業に伴い道央エリアに転用されました。
JR北海道は、新型特急電車を導入する背景について、「特急電車の老朽取替を検討しており、市場調査を開始しました。老朽取替は785系、789系0番代・1000番代が対象となります」(広報部)と話します。
現時点で最も新しい789系1000番台でも、2007年の運行開始から約18年が経過しており、それ以前に投入された789系0番台や785系も含めて置き換えが検討されていく見通しです。近い将来、札幌圏を走る交流特急用電車は一新されることが見込まれます。