航空自衛隊の戦闘機が初めて大西洋を横断

 航空自衛隊は2025年9月19日、千歳基地(北海道千歳市)に所属するF-15戦闘機が歴史上初めてイギリスのコニングスビー空軍基地に到着したと発表し、その様子を公式Xで公開しました。

【動画あります】日英の戦闘機が編隊飛行する様子です

 これは、9月14日(日)から10月1日(水)まで「北米・欧州親善訪問(Atlantic Eagles)」の一環で立ち寄ったもので、航空自衛隊の空自の戦闘機がヨーロッパを訪問するのは初となります。

 航空自衛隊も公式Xにおいて、「今まさに航空自衛隊の歴史が塗り替えられました。改めて、ご支援いただきました皆様のご理解、ご協力に感謝します。欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障は不可分であり、相互に連関しています。」と述べているほか、派遣されたF-15戦闘機が所属する千歳基地(北海道)の公式Xでも「航空自衛隊の戦闘機が初めて大西洋を横断し、欧州訪問という歴史の1ページを作りました!」と明記されていました。

 今回の北米・欧州親善訪問で派遣されているのは、前出のF-15戦闘機4機(第2航空団)のほかに第1輸送航空隊(小牧基地)のKC-767空中給油・輸送機1機、第2輸送航空隊(入間)のC-2輸送機1機、そして第3輸送航空隊(美保)からC-2輸送機とKC-46A空中給油・輸送機が各1機(計2機)の総計8機、人員約180名です。

 これらはアメリカのアイルソン空軍基地、カナダのグースベイ空軍基地を経由して英本土のコニングスビー空軍基地とブライズ・ノートン空軍基地に分散して到着しており、数日後にドイツのラーゲ空軍基地へ向かう予定となっています。

 なお、派遣されている空自のF-15は、第201飛行隊の機体で、尾翼や増槽に記念マーキングが描かれています。航空自衛隊ではイギリス空軍のユーロファイター「タイフーン」戦闘機と、記念マーキングを書き込んだF-15が並んで飛行する様子も映像で公開しています。

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