線路直上空間を活用した開発プロジェクト、中止に

JR九州は2025年9月26日、進行中だった「博多駅空中都市プロジェクト」を中止すると発表しました。

【画像】これが中止された「博多駅の線路上開発」計画です!

 このプロジェクトは2019年3月に、九州最大の鉄道ターミナルである博多駅に複合ビルなどの先端都市施設を整備する計画として立ち上げられました。

現在の博多駅は駅ビルの一部が在来線の線路上に張り出しており、計画では張り出した部分の南側にある線路上の空間(竹下寄り)を活用して、オフィスやホテル、商業施設などを整備する予定でした。

 JR九州は「空中都市」施設の整備により、博多を国際的なビジネス都市・観光都市へと発展させる狙いでした。しかし、駅の線路上という特殊な計画地に建設するため、施工難易度が非常に高く、また昨今の工事費高騰によって、整備コストも当初計画より上昇していました。

 これに伴い、JR九州は計画の見直しなどを進めていましたが、このほど「実行可能な事業計画を策定するのが困難である」として、プロジェクトの中止を決定しました。なお、直近の連結業績に与える影響などについては今後明らかになる見通しです。

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