衛星写真で大きな損傷を受けている痕跡を確認

 ウクライナ政府の公式サイト「ユナイテッド24」は2025年9月29日、自爆ドローンによる攻撃が実施され、ロシア軍が保有するBe-12水陸両用飛行艇およびAn-26輸送機が破壊されたことが確認されたと報じました。

【画像】残がいなどを確認…これが、攻撃後の衛星写真です

 この攻撃は、クリミア半島にあるカチャ飛行場を対象に行われたもので、当日は駐機中のBe-12やAn-26のほか、Mi-8軍用ヘリコプターなどもターゲットとなりました。

 ウクライナ国防省は、攻撃後にこれらの機体の撃破を主張していましたが、AviVectorが公開した衛星写真によると、An-26については焼け跡などから完全に破壊されたことが確認され、Be-12についても2機が損傷を受け、すでに基地から撤去されたことが分かりました。

 事実であればBe-12に関しては、ロシアによるウクライナ侵攻開始後、初めて損傷及び撃破された機体となります。同機は海上自衛隊のUS-2と同じく水陸両用機で、への字型に曲がったガルウィングに、2基のターボプロップエンジンが取り付けられているのが特徴です。

 なお、ロシア軍内で運用されているBe-12は10機未満とみられており、同軍の黒海沿岸での哨戒能力が低下する可能性も指摘されています。

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