富士山が世界遺産に登録されて以降、インバウンド需要の高まりにより、JR中央本線の特急「あずさ」「かいじ」「富士回遊」は外国人旅行客らで高い乗車率となっています。
筆者(安藤昌季:乗りものライター)は親族の仕事を手伝うため、甲府に行くことが多いのですが、近年は中央本線特急を当日に予約するのが難しくなっています。
今回は、朝の8時半に甲府に行く用事がありました。しかしそれに間に合う特急「あずさ1号」は満席。高速バスは甲府着が9時15分のため、間に合いません。そこで考えたのが「大月まで中央線快速のグリーン車を利用し、乗り継ぐ」という方法でした。中央線快速グリーン車の最長区間である東京~大月間でも87.8kmで、Suicaグリーン料金なら100キロまで一律1000円で利用できます。
早起きが必要なものの、快適性を考えれば十分に実用的な選択肢ではないかと思い立ちました。
というわけで、平日早朝に出発。東京駅の中央線ホームで手持ちのSuicaで大月までのグリーン券を購入します。5時18分の快速高尾行き(列車番号519H)に乗り込むと、間もなく出発しました。こんな時間帯ですが、2両あるグリーン車には私以外に2人の乗客がいました。日中の青梅特快グリーン車は半分以上の座席が埋まっていましたが、この時間なら余裕があり、好きな座席を選べます。
平屋は唯一、座席上に荷物棚があり、区画が狭いので個室のような感じです。4人グループで8人区画を利用したことがありますが、完全に個室のようでした。ただし車端部にあるため揺れはやや大きく、また、両開き扉の関係で窓はそれほど大きくありません。
デッキにはゴミ箱があり便利です。さらに、グリーン車にはトイレや洗面所もあるため長距離移動でも安心です。時間帯によってはアテンダントによる車内販売もあり、特急よりも接客サービスが充実していると感じます。
階下は揺れが小さい反面、車体幅がやや狭く圧迫感があります。月並みですが、階上席で車体中央部、窓が2列確保されている位置が、一番良い席だと個人的には思います。
3時間弱でも疲れなし!電車は西へと進みます。グリーン車の2階からだと、見慣れた御茶ノ水や四ツ谷の風景も新鮮に映ります。
5時32分、新宿に到着。
三鷹で高齢男性1人が乗車しましたが、Suicaをタッチせずに座ってしまい、グリーン料金を払わないのかと思いきや……、武蔵小金井から乗った女性がタッチしているのを見て、慌ててタッチしていました。単に気付いていなかっただけのようです。その男性は6時5分着の立川で下車。女性も武蔵小金井から立川までの短距離利用で降りていきました。わずか7分のグリーン車利用です……。
一方、私は東京駅から1時間近く乗っていますが、座席は快適で、コンセントやドリンクホルダー、背面テーブルなど必要十分な設備が整っています。ただ、座席はやや固めで、もう少し柔らかければ快適性が増すと感じました。また、特急の普通車にある枕が備わっていないのは少し残念です。
八王子で1人が下車し、高尾まで乗り通したのは2人だけでした。
高尾には6時25分に到着。その後、高尾6時30分発の中央本線下り大月行きの普通列車(列車番号683M)のグリーン車に乗りましたが、車両には誰もいませんでした。高尾から先は山深い区間のため、2階席から眺める景色は格別です。7時6分に大月に到着しましたが、約2時間の移動にかかわらず、疲れはほとんどありません。
さらに下り普通列車に乗り継げば、甲府には8時9分に着きます。ちなみに、大月での待ち時間に上り東京行き電車のグリーン車を眺めていると、通勤時間帯だからか10人以上が乗車していきました。
結論として、「急いでいないなら」特急の代わりとしてグリーン車は十分な快適性があります。特に大月に停車する下り「あずさ」であれば、大月から指定席を購入できる場合もあるため、大月まで普通列車グリーン車を利用し、そこから特急に乗り換える選択肢はありだと感じました。

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