速度違反自動取締装置、通称「オービス」といえば、これまでは高速道路などで重大な速度違反(赤切符)を取り締まるもの、というイメージでした。
【こうなってるのか…】「移動式オービスのカメラ」ディテールを写真で見る
しかし昨今、その常識が大きく変わっています。
この方針転換の象徴が、生活道路や通学路での取締り強化です。
通学路など特に危険とされる場所では、15km/h程度の速度超過(青切符)でも検挙される事例が報告されています。
これは警察が軽微な違反の検挙数を増やすこと自体を目的とするのではなく、移動式オービスの存在を強く意識させることで、生活道路全体の速度を抑制する抑止効果を狙ったものと考えられます。
現在、オービスは大きく3種類に分けられます。それぞれの特徴を見ていきましょう。
【可搬式オービス】警察官が三脚で設置する小型タイプです。東京航空計器製のレーザー式(LSM-310など)が広く知られていますが、ほかにもスウェーデンのセンシス社製レーダー式(MSSS)など複数の種類が全国で配備されています。畳一畳ほどのスペースがあれば設置できるため、狭い生活道路での取締りを可能にしました。
【半可搬式オービス】バッテリーを内蔵した台座に測定器が載った、ロボットのような見た目の装置です。数日間の無人運用が可能で、まさに神出鬼没の取締りを実現します。
【半固定式オービス】高速道路で導入が進む最新の運用方法です。
新型オービスが手ごわい最大の理由は、速度の測定方式にあります。
移動式オービスを使った警察の取締り風景(画像:写真AC)
従来のレーダー式が広範囲に電波を出すのに対し、新型の多くが採用するレーザー式は、特定の車を狙ってレーザー光で精密に測定します。そのため、市販の探知機が反応したときには、すでに計測済みというケースがほとんどです。
なお、新型は光らないという噂もありますが、これは誤解です。証拠写真を撮るために必ず発光しますが、その色は機種により異なります。
例えば、旧型の可搬式LSM-300などが赤く光るのに対し、新型のLSM-310やレーダー式のMSSSなどは、日中でも認識しづらい白色のフラッシュを採用しています。
では、ドライバーはどう対策すればよいのでしょうか。
一部の県警では、ウェブサイトなどで取締り場所を事前に告知している場合があります。しかし、固定式オービスと異なり、移動式オービスの手前に警告看板は原則として設置されません。
これは、固定式がプライバシー保護の観点から事前警告が求められる無人式装置と見なされるのに対し、移動式は警察官が現場で運用する有人式の取締りと法的に位置づけられているからです。法律上の警告義務がないため、看板の有無を頼りにすることはできないでしょう。
結局のところ、神出鬼没で探知も困難な新型オービスに対する唯一かつ完璧な対策は、常に制限速度を守って運転すること以外にありません。
特に生活道路では、歩行者の安全を守るため、わずかな速度超過も許されないという意識を持つことが、何よりの対策です。

![[のどぬ~るぬれマスク] 【Amazon.co.jp限定】 【まとめ買い】 昼夜兼用立体 ハーブ&ユーカリの香り 3セット×4個(おまけ付き)](https://m.media-amazon.com/images/I/51Q-T7qhTGL._SL500_.jpg)
![[のどぬ~るぬれマスク] 【Amazon.co.jp限定】 【まとめ買い】 就寝立体タイプ 無香料 3セット×4個(おまけ付き)](https://m.media-amazon.com/images/I/51pV-1+GeGL._SL500_.jpg)







![NHKラジオ ラジオビジネス英語 2024年 9月号 [雑誌] (NHKテキスト)](https://m.media-amazon.com/images/I/51Ku32P5LhL._SL500_.jpg)
